最初に整形を行なったのは娘の私。母親は反対する側だった
美貴さんは学生時代から自分の見た目にコンプレックスを持つことが多かったという。今ではそのことを「醜形恐怖症」と呼び、その解決方法として美容整形を選択する若者も多いが、美貴さんが学生だった当時は整形はまだまだ身近なものではなかった。
「クセ毛もニキビ肌も、丸い鼻も奥二重な目も大嫌いでしたね。私が高校生のときに若者のカリスマ的存在だったのは浜崎あゆみさんでした。ぱっちりしたあんな目になりたくて、寝る前にセロハンテープで二重を作っていたことを覚えています。洗濯バサミで鼻を挟んだり、ニキビが気になって1日に何度も洗顔をして鼻パックをしていましたね」
目を二重にするなど見た目に著しい変化をもたらす美容整形をすることを母親は反対していた。しかし、シミやホクロ取りなどは特に反対してこなかった。
「最初にした美容医療はシミ取りでした。私は生まれつきの色白で日焼けをすると赤くなるタイプだったんです。私が20代の頃も美白ブームだったので白い肌を褒められることも多かったのですが、その肌にはシミができやすいというデメリットもありました。もっと年齢がいってからできやすいと言われていた老人性色素斑というシミも20代からありました。それにそばかすも多かったんです。
シミの治療には10日ぐらい顔にガーゼを貼らないといけなかったから、一緒に暮らしていた母親には伝えるしかありませんでした。一度目の整形をしたいと相談したところ大反対されたこともあったので、今回も反対されるかもと思っていたのですが、あっさりとOKをもらいました。見た目が著しく変わるものではないので、母親の中でシミ取りは整形に含まれていないようでした」
娘のシミのない綺麗になった肌を見て、母親も同じクリニックに通うようになる。【~その2~に続きます】
取材・文/ふじのあやこ
情報誌・スポーツ誌の出版社2社を経て、フリーのライター・編集者・ウェブデザイナーとなる。趣味はスポーツ観戦で、野球、アイスホッケー観戦などで全国を行脚している。