精神科医の和田秀樹さん(63歳)が高齢者の新たな可能性について綴った『シン・老人力』(www.shogakukan.co.jp/books/09389117)。読めば勇気と元気がわくと話題の同書から、高齢者がいつまでも若々しく自分らしく生きるために、「口グセ」にしてほしい言葉について、和田さんが紹介します。

文/和田秀樹

新しい体験を増やしていく

私は週に二つ、1年間に100回ほどの“初体験”をすることを心がけています。
ほんのささやかなことでも1回にカウントします。

たとえばランチ用の弁当を買うとき、いつもの店ばかりではなく、ときどき初めての店で買っています。
あるいは散歩のとき、歩いたことのない路地を通り抜けてみたり、新しく開店したラーメン店に入ってみたりと、ささやかな“初体験”を意識的に取り組むようにしています。

もちろん話題の新刊本や映画をチェックしたりもしています。
脳は見知らぬものを見たり、味わったりすると、活発に動き始める性質があるので、こうしたチャレンジを続けることが、私の前頭葉の老化も多少は遅らせているようにも感じています。

私自身、物書きのひとりとして、今どんな本が売れているかに以前から関心をもってきました。さらに、なぜその本が売れているのかも考えてきました。
こうした習慣が、人間の精神活動の中枢である前頭葉を鍛える恰好のトレーニングになっていたように思います。

前頭葉を使う機会が増える

前頭葉は新しい情報が大好きなので、よく売れている本やヒットしている映画、音楽などは知っておきたいし、今後も面白いと評判の作品は読んだり鑑賞したりしたいものですね。

後先のことはあまり考えず、「とりあえず試してみるか」と行動するのです。「新しい体験」が増えるほど、前頭葉を使う機会が増えていきます。

ただその体験が、決まりきって代わり映えのしない日常のルーティンになってしまうと、前頭葉が働かずに自己満足で終わってしまいます。この点については自戒する必要があります。
「日々に変化をつけること」を大切にしたいと思っています。

* * *

『シン・老人力』(和田秀樹 著)
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和田秀樹(わだ・ひでき)
精神科医。1960年、大阪府生まれ。東京大学医学部卒業。東京大学医学部附属病院精神神経科助手、米国カール・メニンガー精神医学校国際フェローを経て、現在は川崎幸病院精神科顧問、ルネクリニック東京院院長などを務める。高齢者専門の精神科医として、30年以上にわたって高齢者医療の現場に携わっている。著書に『80歳の壁』『70歳が老化の分かれ道』など多数。

 


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