夫は10年前、リストラ対象者だった
夫と高校生との間に、性交渉があるかどうかは未確認とのこと。キスも法律に抵触かもしれませんが、問題になるのは性交渉の有無ということが多いです。
「ちょっと安心しました。話を聞いてもらうっていいですね。明日、改めて依頼に伺ってもいいでしょうか」
翌日、私たちのカウンセリングルームにお見えになった千穂さんは、57歳という実年齢とは全く思えないほど若々しい。加圧トレーニングや話題のサプリメントなどで体力づくりをしているそうです。小柄でほっそりしていることもあり、40代前半に見えます。
「7歳年下の主人と歩いていても、私のほうが若く見えることもあるんですよ」と語っていましたが、表情には不安の影が濃いです。
「電話の後、いろいろ考えて、私は主人と離婚しようと思うようになりました。10年間一緒にいて、仕事上も頼りにしていますが、親から受け継いだ店の看板には傷をつけたくない。甥っ子が跡を継ぎたいと言ってくれていることもあり、店から犯罪者を出したくないんです」
千穂さんは店が最優先。それもあって夫は10年前の結婚にあたり、それまで勤務していた会社を退職しています。
「といっても、リストラ対象者だったんですよ。飲食店経営は重労働なので、しばらく恨み言を言っていましたが、すぐに慣れていましたけれど」
それから、最近の夫の生活などの変化も聞きましたが、特に変わった様子はないようでした。探偵の直感として、夫とアルバイトの高校生は、まだ男女の関係ではありません。でも、何らかの恋愛が始まっているのは事実。
千穂さんは「離婚となると、私が夫の会社を辞めさせたとか、10年分の金をよこせと言われるに決まっている。それを阻止するためにも証拠をつかんでください」と言います。そこで、離婚交渉の素材をつくるために、調査に入りました。
【17歳の彼女が、父親のように甘えていた……その2に続きます】
探偵・山村佳子
夫婦カウンセラー、探偵。JADP認定メンタル心理アドバイザー、JADP認定夫婦カウンセラー。神奈川県出身。フェリス女学院大学卒業。大学在学中に、憧れの気持ちから探偵社でアルバイトを始め、調査のイロハを学ぶ。大学卒業後、10年間化粧品メーカーに勤務し、法人営業を担当。地元横浜での調査会社設立に向け、5年間の探偵修業ののち、2013年、リッツ横浜探偵社設立。依頼者様の心に寄り添うカウンセリングと、浮気調査での一歩踏み込んだ証拠撮影で、夫婦問題・恋愛トラブルの解決実績3,000件を突破。リッツ横浜探偵社 http://www.ritztantei.com/