学歴を重視する人は多い。戦後、進学率は上がっており、文部科学省が発表した、『学校基本調査(確定値)』によると、2020年度の4年生大学の進学率は53.7%と過去最高を更新した。
今回の依頼者は、コンサルティング会社勤務の春奈さん(仮名・54歳)だ。「結婚1年目の夫(39歳)の行動がおかしい」と、キャリア10年以上、3000件以上の調査実績がある私立探偵・山村佳子さんのもとに来た。
***
筋肉質でアウトドア好きの15歳下のモテる男
今回の依頼者、春奈さんは、15歳年下の夫と結婚して1年目。春奈さんは知的で若々しい女性だ。肌がツヤツヤでふっくらしており、54歳という実年齢を聞くと驚くほど。あまりにも若々しく、毎日のケア方法を聞くと「ケアなんてしてないですよ。ヒアルロン酸とアートメイクですよ」と笑いながら、唇のくすみにピンク色を足したというアートメイクの説明をしてくださいました。
春奈さんもそうですが、50代以上でキャリアがある女性依頼者は、辛いことがあるほど、笑ってしまう人が多い。春奈さんは明るくふるまっていることからも、相当傷つき、困惑していることがわかりました。
あと、ご自宅は東京都武蔵野市で私たちのカウンセリングルームから遠いことも気になりました。
「あ、私がお願いしている占いの先生が、山村さんがいいというのでお願いしたんです。今日も吉方位なので、いい時間帯にここに来ています」
夫婦間で問題を抱えている人は、占いにのめり込む傾向があります。やはり、愛する人の心が離れてしまうと、なんとしてでも繋ぎ止めたくなるもの。しかし、人の心は支配できないので、占いにすがるのです。
「夫がたぶん、浮気をしているんです。私みたいなオバサンよりも、若い子の方がいいと思う。彼は若い。子供だって欲しいでしょうに、それなのに私と結婚してくれたんです」
そこまで言うと、先ほどの笑顔はどこかに消えたように涙を流しています。まずはなれそめを伺いました。
「私はこの年になるまで仕事と遊びに忙しく、独身でした。夫は離婚歴が2回あり私が3回目の結婚です。出会ったのはワインスクールです。私は役員と会食することも多く、ワインの知識が必要だったので通い始めました」
夫は複数のレストランを運営する会社に店長職として勤務している。コロナ禍が落ち着き、ハイクラスのレストランを立ち上げるにあたり、ワインを学ぶようになったのだそう。
夫は高校卒業後、渡米して料理の道に入り、現地女性と結婚し、離婚します。
「相手の女性がかなり激しいタイプだったそうです。25歳のときに帰国し、地元の福岡で同級生と結婚し、子供を授かりましたが、5年で離婚。それから東京に出て来て、今の会社に就職したそうです」
夫の写真を見せてもらうと、筋肉質でガッチリした体型。趣味はアウトドア全般で、スノーボートが上手だそう。当然、モテる。
「ワインスクールでも本当に人気でした。若い子がポーッとなっているのがわかった。私も“いい子だな、かわいいな”とは思っていたんですが、まさか男女の仲になるとは思っていなかったんです」
【勉強が苦手だから教えてほしい……次のページに続きます】