孫前、孫後で変わった義母の干渉度
無事に出産した後、程よい距離を保っていた義母も過干渉に変わってしまったと言います。
「私が退院した直後に上京してきて、ずっと子どもの側から離れませんでした。出産後は私も体がしんどいので、できれば横になっていたかったのにそれもできず……。遠方から来ていたからすぐ追い返すこともできず、そのまま3日間泊まっていきました。
それに、義母は私よりも子どもの一挙手一投足に敏感。なのに遠慮もあるのか私に伺わないと子どもに触れません。だから逐一話しかけられていた状態でした。さらには、その後も定期的に『孫の様子を見に行っていいかしら?』という伺いメールが届いて。半分くらいは何か理由をつけて断っていましたが、正直体調が落ち着くまでは遠慮してもらいたかったです」
そして、子どもができたことで、年始のみの挨拶が、“年末から年始の挨拶”に変更。そこで繰り広げられたのは、ご近所への孫披露の会だったとか。
「どなたですか? って聞きたくなる人ばかりの中、孫を抱く義母の隣でずっと挨拶をしてテーブルを回りました。そんな時に男性たちは一切手伝わずに、一つのテーブルを囲んで楽しくお酒を飲んでいるだけ。テレビの中で見たことがあるような昔の日本が残っている感じでしたね」
現在は子どもも大きくなったことで、義母の孫への過干渉は落ち着いたそうですが、別の悩み事が次から次に出てきているそう。
「夫側の親族経営の飲食店の経営悪化でお店をたたむことに。そしてその後のお金のことで親族間で揉めているようです。一切経営に関与せず、東京で暮らしている私たちにもまったく関係ないわけではなく……。夫が私に内緒でお金を貸したりしているみたいなんですよね。結婚生活も13年なのに、まだまだ戸惑うことばかりです」
取材・文/ふじのあやこ
情報誌・スポーツ誌の出版社2社を経て、フリーのライター・編集者・ウェブデザイナーとなる。趣味はスポーツ観戦で、野球、アイスホッケー観戦などで全国を行脚している。