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取材・文/ふじのあやこ

離婚、再婚などで複雑化する家族関係。血縁のない家族(義家族)との関係で生じる問題、そして新たに生まれたものを、当人にインタビューして、当時感じた素直な気持ちを掘り下げます。(~その1~はコチラ)

今回お話を伺った由紀子さん(仮名・37歳)は、36歳の時に以前勤めていた会社で知り合った男性と10年の交際の中で8年の同棲を経て結婚、現在は同棲していた時と同じ都内にあるマンションで2人暮らしをしています。同棲は経済的な面を考慮したものだったそうが、2人の関係は大きなトラブルもなく順調に進んでいったと言います。

「夫はおおらかで付き合っている間も、結婚してからも一度も私に対して本気で怒ったことはありません。小さなケンカはいつも私スタート。細かいことを気にし過ぎてクヨクヨしてしまう私には、夫のおおらかな感じはすごく居心地がいいものだったんです」

互いの両親が結束して、結婚包囲網を作成。義父の大病により結婚を決意

お互いの両親の結婚への猛プッシュは同棲期間10年で二度。一度目は由紀子さんが30歳の時、そして二度目は36歳の時だったとか。

「30歳の時は、いつの間にかお互いの両親が勝手に連絡を取っていたんです。夫は石川県出身で、東京よりも富山と近くので、私たちに内緒で会っていたみたいで……。どうやら義両親が私と一度お会いした時に実家が自営業と伝えたことを覚えていたみたいで、調べ上げられていたんですよね……。お互いの両親は意気投合していたみたいなので、それが唯一の救いでしたが。30歳の時はお互いの家族集合のお正月旅行に連れていかれて、宴会の席で詰め寄られました。そこではあまりにしつこかったから、私がキレてしまって強制終了になったので回避できました。

そして二度目は、夫の父親が大病を患ってしまって、義母から泣きながらお願いされて。夫が両親側についてしまったので、折れるしかなかったんです。その頃にはここまで一緒に過ごせた2人の関係のかたちが変わるだけだと思っていましたし、そこまで反対するものでもないと考えを改めました」

結婚から半年後に義父が他界。その時に感じた親戚との距離感も、同じような親族間の関係が近いところで育った由紀子さんには違和感はなかったと振り返ります。

「大変だったのは名前を覚えることぐらいですかね。私はお酒も強くて、どんなに酔っ払いに絡まれたとしても無難に対応することができたし、人見知りもしませんでした。それに私の年齢も年齢だということもあって、孫の催促も全然なくて。憔悴しきっていた義母を支えたいと純粋に思えましたし、家族になったからこそできることが増えたことに喜びも感じられました」

【次ページに続きます】

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