取材・文/ふじのあやこ

写真はイメージです

家族の中には、血縁のない『義(理の)家族』という間柄がある。結婚相手の親族関係を指すことが一般的だが、離婚件数が増える現在では、親の再婚相手や、再婚相手の連れ子など、家族の関係は複雑化している。血のつながりがないからこそ生じる問題、そして新たに生まれるものも存在する。義家族との関係を実際に持つようになった当事者にインタビューして、そのときに感じた率直な思いを語ってもらう。

今回お話を伺った夏美さん(仮名・37歳)は28歳のときに職場の同僚だった男性と結婚。結婚してすぐに子どもにも恵まれ、これからも家族3人で一緒にいられると、夏美さんは思っていた。しかし、夫から離婚を迫られているという。

「お互い別に相手がいるわけでもない、家事や育児放棄なわけでもない。夫婦生活も2年ほどはまったくありませんが、どちらかが拒否したわけではなく自然に、です。これで離婚したいと言われても、納得いかないのです」

両親のように離婚したくなかった。だから一番好きな人と結婚した

夏美さんは兵庫県出身で、両親と5歳上に姉のいる4人家族だったが、夏美さんが高校生のときに両親は離婚。そこから母親と夏美さん、父親と姉と別れて暮らしていた。

「両親は私が小学生ぐらいまでは仲良かったんですが、中学ぐらいからケンカばかりしていました。母親がヒステリックに父親を責めて、父親はそれに対して無視を貫く、みたいな構図ばかりが記憶に残っています。

両親から離婚しようと思うと打ち明けられたときには、姉は社会人で私も高校生だったので反対しようとは思いませんでした。やっとあのうるさいケンカを見なくてすむのかって思ったくらいです」

夏美さんが母親についた理由は、父親よりもしっかりしていなかったこと、そして姉と母親の折り合いが悪かったことだという。

「本当は……、父親のほうが好きでした。物静かでうるさくもないし、姉にいじめられていたときに味方になってくれたのは母じゃなくて父でしたから。でも、母は1人じゃ生きていけないタイプですから。姉は母と似ていて、夫婦ゲンカと同時進行で母と姉もいつもケンカしていたんです。姉が父を先に選んだので、私は母親とともに実家に残ることにしました」

夏美さんには高校時代から長く付き合う男性がいた。その彼は母親のお気に入りでもあり、お互いが社会人になってからは夏美さんの実家でほぼ3人暮らしという状態が続いていたという。しかし、夏美さんが結婚したのは別の相手だった。

「私もずっと付き合っていた彼と当然のように結婚すると思っていました。家族同然のようにほぼ毎日一緒にいましたから。でも、職場で出会った男性に惹かれてしまった。結婚はちゃんと大好きな人とするべきだって思ったんです」

【14回のデートで結婚。新婚生活もなく妊娠生活に突入。次ページに続きます】

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