元妻から聞かされた本当の離婚理由
真実を伝えられた後10日ほどで離婚が成立。元妻のほうも離婚することを拒否していたわけではなく、面倒だと思っていたとのこと。「一生かけて許してもらえるように努めるから一緒にいてほしい」と言われ、悩んだものの日菜子さんはそのプロポーズを受けたという。それが半年前の話。そして今、二度目となる重大な嘘が発覚している。
「許せない気持ちが一生続くとは思えなくて、それよりも別れる後悔のほうが大きいだろうと思って結婚したんです。夫は前の人と違い、感情的にならずに話ができる人なので、結婚生活がイメージできたんですよね。だから、結婚しようと。
でも、二度目というか、出会った頃からずっと嘘をつかれていたことが発覚してしまって。簡単に嘘をつく人の何を信じればいいのかわからない状態です」
嘘は、夫の元妻と3人で会ったときに発覚した。子どものこともあり、これからも定期的に連絡を取り合わないといけないため、怪しいことは一切ないということを証明の意味も込めて、夫からの提案で3人で会うことになったという。そこで元妻からアドバイスを受けた内容が、夫の風俗通いだった。
「夫の誠意だと思って、3人で会ったんです。別居生活も長かったので元奥さんが本当にもう夫のことを何とも思っていないということもわかりました。そこで夫がトイレで席を立ったときに、『風俗通いはなくなったんですか?』と聞いてこられて、そのことを知ったのです。そこで長く会話ができなかったので改めて連絡先を交換して話を聞くと、別居理由もそれだったと。私には離婚理由は性格の不一致、不満が出たら話し合うという日が続き、お互いが疲れたと言っていたのに……。
実は離婚理由の嘘について夫に話せていません。私が知っていると夫が気づいた時点で一気に関係が壊れていきそうですごい覚悟がいる話かなって思っていて……。離婚も考えています。今すでにレスになっています。気持ち悪いとさえ思ってしまっていて、誰かに“たいしたことない”と言ってもらいたいけれど、恥ずかしくて相談もできません」
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夫婦になったからといってすべての秘密を共有する必要はないが、夫婦生活に関係し、前の別居の原因になるほどのものであれば、結婚前に打ち明ける必要はあっただろう。別居を離婚と偽っていたことに加え、離婚理由の嘘で夫婦生活は破綻に向かっているように見える。後先考えずにその場しのぎで嘘をつくタイプとすでに深い付き合いがある場合は、話し合いよりも離れることが一番の得策かもしれない。
取材・文/ふじのあやこ
情報誌・スポーツ誌の出版社2社を経て、フリーのライター・編集者・ウェブデザイナーとなる。趣味はスポーツ観戦で、野球、アイスホッケー観戦などで全国を行脚している。