妊娠中に働き方を変えたことで収入が一気にアップ

旦那さまとの出会いは仕事。出版業界に就職を希望したものの全敗してしまい、正社員として採用されたのは編集プロダクション。そこは社長同士が友人というデザイン事務所が近くにあり、一緒に様々な企画を行っていたとか。そのデザイン事務所で働いていた旦那さまと仕事を通じて仲良くなり、11年の交際期間を経て結婚します。

「付き合って2年目半ぐらいから賃貸の更新をきっかけに同棲を始めて、そのままズルズルと。夫はどうなのか知りませんが、私はあまり結婚願望がなかったのでこのまま同棲でもいいかなって思っていました。そんなときに妊娠したのです。妊娠を伝えたときに『パパとママ? やった~!』と大声で喜んでくれた夫と夫婦になることは、すんなり受け入れられました。結婚願望はなかったと言いつつも、夫とずっと結婚したかったのかもしれませんね」

結婚、妊娠を機に家計を1つにまとめることになり、お金の管理は有香さんに。そして有香さんは働き方を正社員からフリーランスに変更。妊娠中の体と折り合いをつけながら仕事をしていくつもりが、これが収入アップのきっかけになったと振り返ります。

「元の職場から仕事をいただくだけじゃなく、今までお世話になっていたところから私個人に仕事が来るようになっていったのです。もちろん元の職場の仕事は奪うことはできないので、そこから派生していった仕事をメインに受けるようにしていました。妊婦ということもあり、ゆっくり仕事させてもらっていたのですが、正社員のときよりも稼げてしまって。夫の収入を超えるようになりました」

子育てと仕事の間で、仕事ができないことと子育てのストレスが強くなっていった有香さん。夫婦で話し合い、お互い同意の下、夫が兼業主夫をすることになったのですが……。【~その2~に続きます】

取材・文/ふじのあやこ
情報誌・スポーツ誌の出版社2社を経て、フリーのライター・編集者・ウェブデザイナーとなる。趣味はスポーツ観戦で、野球、アイスホッケー観戦などで全国を行脚している。

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