生涯未婚でいる女性が増えています。2020年の国勢調査では、15歳以上の女性の24.8%が未婚でした。これは4人に1人程度が未婚ということになりますので、決して少ないとは言えません。
入籍を伴わない事実婚や独身生活を満喫している人などさまざまな人生がありますが、本当は結婚を望んでいたのに出会いのタイミングを逃してしまった……ということは避けたいですよね。
今回、株式会社ネクストレベル(https://next-level.biz/)が運営するマッチングアプリ大学(https://jsbs2012.jp/)では、20~50代の独身女性353人を対象に、恋愛事情についてのアンケート調査をインターネット上で実施しました。
「いま結婚しないと後悔する?」「出会いがない?」と悩んでいる女性のために、年代別の恋愛事情について明らかにしています。
参考)2020年国勢調査 :https://www.stat.go.jp/data/kokusei/2020/kekka/pdf/outline_01.pdf
交際人数がもっとも多いのは20代、40代以降は減る傾向
女性にとって、出会いがもっとも多いのはどの年代なのでしょうか。各年代の独身女性へ、10代からこれまでに交際した男性と出会った人数を尋ねてみました。
アンケートの結果、もっとも交際した人数が多かったのは「20代」でした。40代以降に関しては「0人」という回答が60%を上回る結果です。また、交際人数の平均を年代ごとにまとめたのが以下のグラフです。
交際した平均人数に関しても20代がもっとも多く、40代以降は格段に減っているのがわかります。
そうはいっても、必ずしも「40代を過ぎると恋愛ができない」ということではありません。現在の恋愛状況を尋ねると、40代では32.2%、50代では28%が「恋人がいる」と答えました。20代の61.8%・30代の41.8%と比べると少なくはありますが、40・50代に関しても3~4人に1人は恋人がいる計算です。
また「交際相手と出会った人・出会えなかった人」を年代別に調べてみたところ、以下の通り40代で約40%、50代では20%の人が交際相手と出会っていることがわかりました。
やはり40代以降は出会う人数が減りはするものの、交際相手に出会う機会も少なからずあるといえるでしょう。
それでは、出会う場所や手段に関して、年代による違いはあるのでしょうか。次は実際に交際につながった男性と出会った場所について尋ねました。
20〜40代は「マッチングアプリ」での出会いが上位に
交際相手との出会いの場に関して、20代・30代・40代ではいずれもマッチングアプリでの出会いが上位で、20代と40代では40%以上、30代は約30%が該当しました。ほとんどの年代において、マッチングアプリが出会いを求めるツールとして有効であるといえそうです。またその他の回答では、20代から40代は「職場・仕事の繋がり」と回答した人が多く、20〜40%が該当していました。
一方で50代だけは他の年代と傾向が異なり、「ナンパ」「結婚相談所」がともに40%と最多でした。ただし人数にすると、ナンパや結婚式で出会った人はそれぞれ2人であり、それらの方法が出会いやすいとは言いがたいでしょう。
他の年代で多かったマッチングアプリでの出会いについても50代は0%で、職場・仕事の繋がりでの出会いも20%でした。母数が少ないとはいえ、40代までの出会いのきっかけとの傾向の違いは明らかです。
50代から出会いを求める場合は、それまでとは別の手段を考える必要があるのかもしれません。
出会うために行動するほうが、恋人ができる可能性は高い!
次に、出会いを求めるために積極的に行動を取ったかどうかについて尋ねてみました。
すると、出会いを求めて行動したかどうかによって、“恋人がいる”か“恋人がいない”かの結果に大きな違いが見られました。
最初に「出会いを求めて行動した」という回答について“恋人がいる人”と“恋人がいない人”を比較してみると、20代から40代まではいずれも“恋人がいる人”のほうが多い結果でした。
逆に「出会いを求めてはいたが行動してない」については、20代を除くすべての年代で“恋人がいない人”のほうが多い結果です。またその差は2~3倍近くなっています。
このことから、出会いを求めて行動したほうが出会いに繋がりやすいといえるでしょう。
「出会いを求めていなかったが出会った」という回答も一定数あるため、行動しなければ出会いに繋がらないとは言えません。ですがその場合、出会えるか出会えないかは運次第です。本当に出会いを求めるならば、行動したほうが出会う可能性を広げることができそうです。
次の質問では、現在出会いを求めて行動している人に、どんなことをしているのかを尋ねました。
出会うための行動は、すべての年代で「マッチングアプリ」が最多
出会いを求めて取った行動では、すべての年代で「マッチングアプリ」が最多でした。特に20代では76.9%の人がマッチングアプリを利用しています。
20代から40代で2番目に多かったのは「友人などに紹介を頼む」で、50代では「マッチングアプリ」と同率1位で「趣味」「交友関係を広げる」でした。出会うための行動は、年代による大きな違いはないようです。
続いて、出会うために取った行動に対する成果についても尋ねました。
出会うための行動の成果に関しては、20代では30.8%、30代では25%、40代では71.4%が「恋愛に発展した」と回答しました。 この結果からも、交際に発展するためには「自分から出会いを求めて行動する」ことが効果的といえそうです。
20代でも半数以上が「以前より出会いが少なくなった」と回答
それでは、どのくらいの年代から出会いは減っていくのでしょうか。「以前と比べて出会いの数が変わった」と感じるかどうかを尋ねたところ、20代では56.3%、30代と40代ではいずれも約67%、50代では76%が「出会いが少なくなった」と答えました。より高い年代の女性のほうが「出会いが少なくなった」と感じる割合が増えています。
具体的にどのようなタイミングで出会いが少なくなったのかについて聞いた次の設問では、20代と30代、40代と50代でその傾向が大きく2つに分かれました。
女性は「社会人になってから」と「30代後半」のタイミングで出会いが減る傾向
どのようなタイミングで出会いが少なくなったかについて、20代・30代では「社会人になってから」との回答がもっとも多くなりました。
学校や塾、サークルなどで当たり前のように男子と接していた学生時代と異なり、社会人になると職場によってはまったく男性がいない場合もあります。また周りに男性がいたとしても同年代とは限らず、既婚者も多く存在することでしょう。
ある意味では周りの男子全員が恋愛対象だった学生時代から社会人になることで、交際に発展する出会いの数に変化があるのは当然ともいえそうです。
一方で40代・50代では、「30代後半から」出会いが減ったとする意見が最多でした。20代・30代とは異なり生活や環境の変化よりも、年齢が上がったことが“出会いが減った”きっかけだと感じているようです。
20〜50代の回答を総じて考えると、まずは社会人になるタイミングで出会いが少なくなり、その後30代後半になるタイミングでさらに出会いが減る傾向にあるといえるでしょう。
出会いが減った理由についても、次の項で詳しく聞いてみました。
20代・30代では「仕事が忙しい」、40代・50代では「周りに交際できる男性がいない」が出会い減少の要因
出会いが少なくなった理由について、20代と30代では50%前後の人が「仕事などが忙しく、人と知り合う機会がない」と回答しました。
20代は学生から社会人になり、少しずつ仕事を覚え環境にも慣れていく時期です。また30代は仕事や環境に慣れ、責任ある仕事を任され始める頃でしょう。そのような時期ですから、出会いを求める余裕がないという20代・30代の事情は想像に難くありません。
一方で40代では「周りに恋愛対象となる男性がいない(47.5%)」、50代では「まわりの男性はみな結婚したか、すでに恋人がいる状態になってしまった(42.1%)」という回答がもっとも多くなりました。40代以降は、交際できる男性が周りにいないことが出会いが減る大きな要因のようです。
このような出会いが減る理由から考えると、出会うための「行動をしなかった人」が「行動した人」よりも3倍近く“恋人がいない”確率が高いのも納得の結果といえるでしょう。
どの年代も「若いころに出会いを増やすべき」という意見が最多
最後に出会いについて感じることを尋ねたところ、すべての年代で50%前後が「若いころに積極的に出会いを増やしたほうがいい」を選択しもっとも多くなりました。
また、 20代から40代で2番目に多かったのは「出会いが減っても、自分に合う人をじっくり探したほうがいい」で、50代では「条件よりも性格や価値観のあう人を探したほうがいい」でした。
今回挙がった「出会いについて感じること」に関しては、どの意見についても大きな偏りがなく20〜40%ほどの人が支持しました。また50代のみ上位の順番に多少の違いはあるものの、各意見に対する支持率は年代によってあまり差がないようです。このことから、出会いに対しては年代に関係なく様々な思いを持っていることがわかりました。
それでは、出会いに関する考えについてもっと詳しく見てみましょう。
「出会い」をただの恋愛のきっかけとは捉えず、人生や未来と関連して考える意見が多数
出会いに関する考え方についてのコメントを年代別にまとめました。
【20代】
若いときにさまざまな人と出会い、その人たちからいろいろ吸収して自分のものにしたほうが良い。そして結婚適齢期になったとき、自分磨きと出会うための行動をするべき。 (28歳・千葉県)
恋人に限らず若い頃に出会った人は、社会人になってから大きく影響すると思う。 (20歳・千葉県)
20代後半になると30歳までには結婚しようと焦ってしまう女性をよく見るけど、一生を共にする人を選ぶのだから焦って妥協はしちゃだめだと思う。 (27歳・千葉県)
【30代】
焦っても良い出会いには巡り会えない。 (37歳・大阪府)
女性の年齢が上がると男性も手を出しにくいと思うが、女性の自分から積極的になるのも怖くなる。 (33歳・京都府)
普通に生活していたら出会いなんていくらでもあると思っていましたが、何もないまま30代に突入しました。最近は、出会いたいのなら行動あるのみだと感じてます。 (31歳・東京都)
結婚するまでは色々な人に出会ったと思う。別れて成長することも多かった。(25歳・東京)
【40代】
出会いに関して自分がどうしたいのかしっかり向き合うことができれば、納得する答えがでると思う。 (40歳・福岡県)
年齢を重ねれば重ねるほど男女とも相手に対する希望条件が増えていき、「自分と合わない」と思うことが増えるのではないかと感じている。 (41歳・新潟県)
自分から行動しないと「出会い」はないと思います。マッチングアプリを利用したり、SNSでつながってみたりして、自分に合う人との出会いをじっくり探した方が良いのではないでしょうか。 (48歳・愛知県)
【50代】
自分が「どういう未来・人生を送りたいか、他人とどう関わりたいか」を明確にし、男性との出会いを求めるなら行動するべき。 (52歳・愛知県)
若い時は出会いを探すよりも、海外で暮らすなどその時にしか出来ない事をやったほうが良い。 (55歳・北海道)
自分自身が輝いていれば、何かしらの出会いが生まれると思う。 (57歳・宮城県)
20代の意見としては「出会いの幅を広げておくことは、恋愛だけでなく今後の人生にも影響する」という意見が多くみられました。また30代では、「出会いを求めて積極的に動きたい」と「自然に出会うのを待ちたい」という真逆の2つの意見が目立ちました。40代・50代では自分の気持ちに軸を据え、それに合わせて行動すべきという意見が見られました。
さまざまな意見がありましたが、それらから言えるのは「出会い」をただの恋愛のきっかけとして捉えている女性は多くないということです。出会いは自分の人生に多少なりとも影響を与え、場合によっては未来を左右する可能性があると考えている女性が少なくないことがわかりました。
出会いが減ってもあせりは禁物!どの年代でも積極的な行動がカギ
今回のアンケートでは、次のようなことが分かりました。
・40代以降は交際人数が減る傾向
・「社会人になったとき」「30代後半」に出会いが減少
・出会いを求めて行動したほうが3倍近くも恋人ができる確率が高い
・出会うために取った行動1位は「マッチングアプリ」
・実際に交際相手に出会えたのも「マッチングアプリ」が1位
必ずしも行動しなければ恋人ができないわけではありませんが、「いずれ結婚を」と望むのであれば“出会いを求めるためになんらかの行動を起こしたほうが良い”といえるでしょう。
出会いを求める女性にとって怖いのは、その願いが年齢によって制限されてしまうことだと思います。年齢を重ねるごとに出会いが減ることは事実ですが、だからといって出会える可能性はゼロではありません。20代・30代より確率は低くなったとしても、実際に40代・50代で恋人がいる独身女性は30%前後います。
どの年代でも大切なのは、目先の恋愛にとらわれて自分の本来の目的を見失うことのないようにすることです。「自分がなにをしたいか」「どんな人と出会いたいのか」を自身でしっかり把握しておくことで、納得のいく出会いにつながるのではないでしょうか。
あせらず、じっくり、生涯を共にするパートナーとの出会いを求めていけるといいですね。良いパートナーとの出会いがあることを願っています。
■調査概要
調査方法:インターネットアンケート
アンケート母数:独身女性計353名
実施時期:2022年2月11日~2月25日
調査実施主体:マッチングアプリ大学(https://jsbs2012.jp/)
調査会社:株式会社ネクストレベル(https://next-level.biz/)