独身時代の愛情深さと誠実さが、結婚後には嫉妬、モラハラに変わった

元夫を好きだったところを聞くと「誠実でお酒を飲まないところ」と答えた彩乃さんだが、それは「まったくの間違いだった」と振り返る。

「元夫は下戸でお酒がまったく飲めません。少しでも飲むと頭痛がしてくるようで体質的に受け付けないという感じ。私は父の酔っ払い姿をずっと見てきたので、お酒を飲まない、好きじゃないというところは結婚相手の条件としてマストでした。それに付き合っているときは浮気も一切なかったし、仕事に対する姿勢も真面目で結婚相手として完璧だと思っていました。

でも、付き合っていた頃は相手の家に遊びに行って家事をするというぐらいだったのでモラハラ、そして浮気癖には気づけていなかっただけだったんです」

結婚して一緒に暮らすようになると相手は完璧な家事を望み、それができなかった場合には文句を言うように。「俺の母親は働きながらも家事が完璧だった」が口癖のように感じたという。

「付き合っているときは相手の家で家事をすることは“好意”で、一緒に暮らした後は“義務”になった。私も仕事をしていたので家事は分担したいと伝えても、『両立できないなら俺の稼ぎだけでいいだろう』と。そして『俺の母親は~』という言葉が続きます。

今振り返るとすごく理不尽なことでも、あのときは好きだったから我慢しなければって思っていました」

彩乃さんに対しての束縛も激しく、学生時代からの男友達とのやりとりを見て逆上した元夫は2つ折りの携帯を反対にへし折ったこともあった。そんな強い愛情をぶつけられていた彩乃さんが浮気を疑うことは一度もなし。そんな中、仕事に行くと家を出た夫が帰って来なくなった。

「元夫に紹介もしたことがある昔からの男友達と『今度またみんなで集まろう』みたいなやりとりで携帯が真っ二つです。嫉妬深すぎるところは嫌だと思いつつも、愛されているとプラスに受け取ってしまっていたのです。

だから私を捨てるほど浮気相手に入れ込んでいるなんて、気づけませんでした……」

1か月以上前に仕事を退職する手配をしており、銀行口座からは大金が引き下ろされていた。【~その2~に続きます】

取材・文/ふじのあやこ
情報誌・スポーツ誌の出版社2社を経て、フリーのライター・編集者・ウェブデザイナーとなる。趣味はスポーツ観戦で、野球、アイスホッケー観戦などで全国を行脚している。

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