結婚したからといって「いつでも幸せ」とは限りません。結婚生活や親戚づきあいなどに煩わしさを感じている人もいるかもしれません。もちろん「不満があっても結婚って幸せ」と言える人もいますが、「結婚の良さよりも、不満の方が勝る」というケースもあるでしょう。
ウェブスターマーケティング株式会社の運営するLoveMA(ラブマ: https://lovema.jp/ )が、全国の既婚男女500人を対象に「結婚してから独身の方が良かったと思う瞬間」についてアンケート調査を実施しました。どんな時に独身の方が良かったと感じるのか参考にしてみてください。
7割以上が「独身の方が良かったと思う」ことがあると回答
既婚男女500人に「独身の方が良かったと思うことはあるか」と聞いたところ、「よく思う」「たまに思う」と回答した人が全体の71.2%で、多くの人が「独身の方が良かった」と思った経験があるようです。
なお、男女別だと、「よく思う」と答えた人の割合は、男性の方が10%以上多くなっています。男性の方がより頻繁に「今も独身だったら」と考えていることがわかりますね。
また、どんな時に「独身の方が良かった」と思うのか男女別に聞いたところ、男女とも第1位は「自由時間がない」となりました。結婚すると家族で行動することが増えるので、なかなか一人の時間を持てません。そのため息苦しさを感じて、「独身の方が良かった」と感じる人が男女ともに多いようです。では男女別にTOP3とコメントを見ていきましょう。
独身の方が良かったと思う瞬間、女性のTOP3
女性では、自由時間がないことの他に、「家事が大変」「配偶者が家事・育児をしない」など、家事・育児を理由に挙げた人も多数。依然として、家事や育児の負担が女性に偏っていることの表れですね。
<1位 自由時間がない>
夜布団の中で、「今日も1日、自分の時間がなかった」と思う時(30代女性)
子どもがいて自分の時間がないので、「独身の方が良かった」と思うことがある(40代女性)
結婚後に「家族の都合に合わせる」「家事が増える」などの理由で、自分の時間がなくなってしまった人が多いようです。休日も子どもの習いごとがあるなど、子育て中の人は特に自分の時間が少なくなりますね。自分の時間を作るために、たまには家事を手抜きする、時短家電を取り入れるなどの工夫をしてみてはいかがでしょうか。
<2位 行動が制限される>
友達に遊びに誘われても、家庭の都合で行けないことが多い(30代女性)
独身時代にできたことができなかったり、制限がかかったりする時(40代女性)
「家族の予定や時間が気になる」「気軽に旅行できない」といった意見も。独身の時には仕事帰りに外食するなど、予定にない行動も気軽にできましたね。でも、結婚後は家族に遠慮し、遊びに行くのを遠慮している様子が浮かびます。交友関係が広い人や旅行が好きな人には、特に辛いでしょう。
<3位 家事・育児が大変>
自分一人だったらあまり汚れない場所を、こまめに掃除しないといけないから(40代女性)
仕事が遅くなったり、疲れたりしていてご飯の準備をしたくない時(50代女性)
「毎日食事の支度がある」「家事が倍になるので大変」という意見が多数。特に、仕事から疲れて帰ってきて家事もこなす状況だと、うんざりですね。パートナーの協力があればいいのですが、実際にはワンオペという人も。また子どもがいると「手作りの食事を」と思う人も多いです。ただ頑張りすぎるとストレスになるので、時には息抜きすることも考えましょう。
独身の方が良かったと思う瞬間、男性のTOP3
男性では1位が「自由時間がない」、次ぐ2位・3位は「自由にお金が使えない」「行動が制限される」となっています。全体的に「独身時代よりも自由がない」ことに不満を感じている男性が多いようです。
<1位 自由時間がない>
一人の時間が圧倒的に減り、好きなように動けないこと(20代男性)
趣味の時間がない(40代男性)
「自分のペースで動けない」など、女性と同じような回答が寄せられました。結婚すると男女ともに自由時間が減ってしまうのですね。子どもがいると、一人の時間はさらに減ってしまいますよね。
<2位 自由にお金が使えない>
お小遣い制になってしまったので、欲しいものが買えない(40代男性)
「お小遣い制になり、使えるお金が減った」「結婚前は給料を自由に使えていたのに」という意見が多数。妻が家計を管理する家庭も多いため、お金の管理が自分でできなくなった男性が多いようです。また、妻の実家への援助などが発生し、負担になっている人もいました。
<3位 行動が制限される>
休みの日に朝寝坊できない時。友人と遊びたいのに行けない時(30代男性)
人間関係に制限がかかる。女友達と遊べない(40代男性)
女性と同じく「飲みに行くのに気を遣う」「一人で旅行できなくなった」などの回答が寄せられています。また、「異性の友人と遊べない」という回答が複数あったのも印象的です。「やましいことがなくても、控えなくては」と感じる人が多いようですね。
<同率3位 配偶者にイライラする>
ちょっとしたことで妻が急に不機嫌になる時は、独身の方が良かったと思う(30代男性)
妻の行動でイライラすることがあった時(40代男性)
具体的には「ケンカした時」「嫌味を言われる時」などがありました。心に余裕があれば耐えられても、疲れているとイライラしてケンカになったり、険悪になったりしますよね。そのために「話し合いのルール」「仲直りのルール」などを作っておくのもいいですね。
生まれ変わっても結婚したい人は8割
続いて「生まれ変わっても結婚したいか」と聞いたところ、8割以上の人が「また結婚したい」と答えています。独身の方が良かったと思うことはあるものの、「やっぱり結婚っていい」と感じている人が多いです。
なお男女別に比較した結果、男性の方が「したくない」と答えた人が若干多くなりました。とはいえ、7割以上の男性は「また結婚したい」と答えています。では、「したい派」「したくない派」それぞれの意見を紹介します。
<結婚したい人の意見>
結婚してから自分の居場所がしっかりでき、子どもが生まれて、幸せ(20代女性)
圧倒的に妻や子どもといる時間の方が楽しい(30代男性)
生まれ変わっても結婚したいという人からは「面倒だけど、それ以上に幸せ」という意見が多数。子どもの存在が大きい人や、パートナーのことが大好きという人も。また「老後に一人は寂しい」など、ずっと独身でいる場合の孤独感に関する意見も目立ちます。結婚生活への不満以上に、「結婚して得た幸福感や安心感」を大切に思っている人が多いとわかります。
<結婚したくない人の意見>
相手に合わせるのがしんどい。一人の方がマイペースで楽(30代男性)
相手の問題ではなく、私が結婚に向いていない。子育ても男女関係なく、向き不向きがある(40代女性)
結婚したくない派からは、「結婚は面倒で疲れる」「一人の方が気楽」という意見が多数。「独身でも、孤独ではない」「今は結婚しない選択もあり」という回答も。確かに今は生涯未婚率が高くなり、一生シングルで生きていくライフスタイルも珍しくありません。世間体にとらわれずに「自分が幸せになれる生き方」を選択できればいいですね。
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様々な意見がありましたね。結婚したからこそわかる結婚の良さと独身の良さもあるでしょう。ただ今はシングルで生きていく人も少なくなく、色々なライフプランで生きていける時代です。一度きりの人生、結婚する、しない、どちらを選ぼうと自分が後悔しない、幸福を感じられる道を選んで生きましょう。
調査概要
調査対象:全国の既婚男女
調査日:2021年12月3日~4日
調査方法:インターネットによる任意回答
調査人数:500人(女性357人/男性143人)
調査対象者の年齢:10代 0.4%/20代 13.0%/30代 41.4%/40代 27.4%/50代 14.0%/60代~ 3.8%