2021年9月以降続く食品の値上げに加え、12月の電気代は大手全社で値上げ。電力・ガス全社の値上げは4か月連続となり、多くの電力会社で、電気代がこの5年間でもっとも高い水準に達しています。暖房稼働が本格化する冬を迎え、今年は光熱費の増加がどれだけなのか不安ですね。
パナソニック株式会社(https://www.panasonic.com/jp/home.html)が、冬のエアコン節電実態を調査するとともに、エアコン暖房中の30分外出時の「つけっぱなし運転」と「こまめに消す運転」の消費電力の違いについて、独自の実験結果をもとに検証しました。どうしたら、節電できるのか見ていきましょう。
相次ぐ生活費の値上げが、家庭のお財布を直撃…
2021年9月以降、コーヒー、小麦粉、マーガリンや和洋菓子、電気代など、実生活において続く値上げについて、「値上げの負担を感じることがありますか? 」という質問をしたところ、約7割(70.9%)の人が「はい」と答え、各種値上げが家庭のお財布を直撃していることがわかりました。
これから冬本番が来る中で、光熱費の値上げは気になる所でしょう。
冬にエアコンを使用する人のうち、節電を心がけている人はどれくらい?
冬のエアコン節電実態の調査では、「冬のエアコンは、節電を意識して使っていますか? 」という質問で、52.7%が「はい」と答え、過半数が節電を意識していることが判明しました。
実際に節電を意識して実践していることとしては、「設定温度を低くする」(70.7%)、「厚着をする」(46.9%)、「スイッチをオンオフする頻度に気をつけている」(32.8%)が、TOP3となっています。
アンケート結果を見ていると、皆さんそれぞれに節電を意識されていることがわかりました。
エアコンの使用法は「つけっぱなし」or「こまめに消す」どちら派?
冬のエアコン節電法として、多くの方が実践している「スイッチをオンオフする頻度」について、さらに詳しく調査をしてみると、「つけっぱなし派」が56%に対して、「こまめに消す派」が44%と、「つけっぱなし派」がやや多いことが判明しました。
実際のところ、どちらが電気代を節約できるのか気になりますね。
エアコンの暖房は、「つけっぱなし」or「こまめに消す」どちらがお得?
冬のエアコンの節電術について、パナソニック エアーマイスターの福田 風子さんに解説していただきました。
エアコンは、こまめにオフにするより「つけっぱなし運転」の方がおトクになることがあるとも言われています。エアコンは、室内外の温度差が大きいときに運転をオンにすると多くのパワーが必要ですが、室内がいったん適温になれば少ない消費電力量でキープできます。そのため、運転をオフにして室温が外気温に近付けば、再びオンにしたときに消費電力量の多い「強運転」を行うことも。結果として、つけっぱなしのほうが少ない消費電力量で済む場合もあります。
今回は、冬の暖房使用について、「つけっぱなし」と「こまめに消す」運転の電気代を比較検証しています。パナソニック独自のアルゴリズムを用いて、同じ外出時間でも外気温条件によって帰宅時の運転の消費電力が異なることに着目したシミュレーションを行いました。その結果、暖房使用時において、住宅の断熱性、室内熱負荷などの環境によるものの、外気温が3℃未満のような厳しい寒さの場合は、室温が大きく下がりやすく設定温度に戻すために多くのパワーが必要となるため、「つけっぱなし」運転がお得なことが判明しました。
一方で、3℃以上であれば、室内温度がそこまで下がらないため「こまめに消す」運転の方が電気代の節約につながることが分かりました。例えば、東京の場合は、昨冬で最も平均気温が低かった1月の平均気温が5.4℃のため、基本的には「こまめに消す」運転がお得と言えそうです。
※パナソニック調べ。室内温度24℃、暖房温度設定24℃、電気代27円/kWhでのシミュレーション結果
※実際の電気代は、住宅の断熱性能やエアコンの設置環境等の使用条件によって異なります。
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冬のエアコンは、「こまめに消す」方が効率が良い場合があることが分かりました。使用条件にも左右されると思いますが、ご自宅のエアコン使用に関して見直す良い機会かもしれませんね。
■「2021年各種値上げおよび冬のエアコン節電実態調査」概要
●調査地域:全国
●調査期間:2021年11月1日
●調査方法:インターネット調査(協力:ジャストシステム)
●調査対象:20~60代の男女
●有効回答:550名(男性:275名、女性:275名)