梅雨も明け、暑い夏の季節がやってきた。エアコンなしでは寝られない、と思っている人も多いことでしょう。
三菱電機 霧ヶ峰PR事務局は、これからのエアコンへの意識が高まるシーズンを前に、夏のエアコンのお悩みに関する調査を東京、大阪にお住まいの女性624名に対し実施しました。
多くの人が抱える夏にエアコンを使う際のお悩みが、 「エアコンの効きの悪さ」。解決策としてよく知られているのはフィルターのお手入れですが、 実は「室外機のケア」も効果的です。しかし、室外機のケアをしている人はわずか16.2%。盲点になっている室外機のケアですが、実は今回ご紹介する3つの簡単なポイントを押さえると、エアコンの効きが良くなり、猛暑でも快適に過ごせます。
●昨年の夏は「災害級の暑さ」~最高気温の記録 全国91地点で更新~
昨年の夏は各地で体温を超えるような猛暑日が数多くあり、埼玉県熊谷市では41.1度を観測し、5年ぶりに過去最高記録を更新しました。また、全国91地点でも観測史上最高気温を記録し、大きなニュースになったことは記憶に新しいと思います。さらに近年は、真夏日、猛暑日が増加傾向にあることもあり[グラフ1] [グラフ2]、夏場にエアコンを使用する回数も増加することが予測されます。
●約5人に1人が、エアコンの効きが悪いと感じたり、止まったりした経験がある。
夏にエアコンを使用する際に、効きが悪いと感じたり、止まったりすることがあるとの回答は、22.8%となり、約5人に1人の方が夏のエアコンに対して悩みを抱えていることが分かりました[グラフ3]。
この悩みの解決策としてよく知られているのは、フィルターのお手入れですが、実は室外機のケアも重要です。しかし、調査では 「エアコンの効きが悪いと感じたり、止まったりすることの原因は何か」との設問においては、「エアコンのフィルターの汚れ」と回答した方は46.3%となる一方、「室外機周辺の環境」と回答した方は23.7%となり、「エアコンのフィルターの汚れ」に対して20%以上も低い認知率である事が分かりました[グラフ4]。
●エアコンは外気温43度で1時間の連続運転が可能であることが決められています。(JIS基準)
逆に言えば43度以上には規定がないので、43度を超えるとエアコンの稼働に支障をきたす場合もあります。室外機の周りの温度は、運転時保証温度の43度を超え、天気予報で聞く気温よりも高くなる場合があります。これは、冷房時、ファンから温風が吹き出す為、風通しの悪い環境だと、冷房時に室外機のファンから吹き出す温風で熱がこもるからです[図1]。見落としがちですが、実は冷房の効きをよくするには、室外機の設置されている場所(周辺環境含む)にも注意が必要です。
●約8割の方が室外機のケアをしていない!
「あなたは1年以内にご自宅のエアコン本体(フィルターや内部等)・室外機を掃除したことがありますか」との設問に対して77.4%がエアコン本体の掃除をしていると回答。それに対し、室外機を掃除した人が16.2%。
エアコン本体に比べ室外機がケアされていないことが分かりました[グラフ5]。
また、「ご自宅のエアコンの室外機について、実施していることはありますか」との設問に対して、一番回答の多い「直射日光の当たらない場所に設置しているでも22.5%[グラフ6]と多くの方が室外機の周辺温度が高くならないような対策をしていないことが分かりました。これは効きが悪いと感じたり、止まったりすることの原因の一つと考えられます。
●冷房効率UPのために、押さえておきたい3つの室外機ケア方法
今回の調査結果を踏まえ、エアコンの効きと密接な関係にある室外機の正しいケア方法をご紹介します。冷房時、室内機で吸収された室内の熱は、室外機に運ばれて、室外機が吸い込んだ空気(外気)の中に放出されます。この時、室外機が吸い込む空気が暑すぎると熱を放出しづらくなり、冷房の効率が落ちてしまいます。そのため室外機が吸い込む空気の温度(吸込み温度)を上げないようにケアすることが重要です。
ポイント1:室外機周辺の風通しが悪くならないよう周りに十分なスペースを確保する。
室外機周辺に十分にスペースを確保せずに室外機を設置してしまうと、風通しが悪くなり室外機から吹出す温風がこもって吸込み口周辺の空気の温度が高くなり冷房効率悪化につながります。室外機の周りにスペースを空けて、空気がスムーズに流れるようにしましょう。
※図に記載しているスペースは、三菱電機がルームエアコンにおいて推奨する値です。
ポイント2:室外機のファンの前に、吹き出す温風をさえぎる物を置かない。
正しいスペースで室外機が設置されていても、室外機のファンの前に物や植物等の障害物を置くと、室外機から吹き出す温風を再び吸い込んでしまい効率が下がります。室外機のファンの前には物を置かないようにしましょう。
ポイント3:直射日光が当たらないよう室外機に日除けを設置する。
直射日光で室外機周辺の空気が暖められると、吸込み温度が上がり冷房の効率が落ちてしまいます。日除けなどで室外機周辺の直射日光を遮ると効果的です。
※日除けについては各メーカーにお問い合わせください。
【参考】
室外機のケアとして「雨に当たらないようにしている」人は19.0%で、一番多かった「直射日光が当たらない場所に設置している」という人と同じくらい多くいました[グラフ5][グラフ6]。しかし、室外に置くことが前提で作られているので、雨に当たっても問題はありません。冷房効率を落とさないようにするためには、室外機周辺の温度が上がらないように日除けをすること、風通しを良くすることがポイントです。
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いかがだったでしょうか。日頃気に掛けることの少ないエアコンの室外機が、実はエアコンの効きに重要な役目を果たしているようです。今年は室外機にも目を向けて、猛暑の夏を快適に過ごしたいですね。
【調査概要】
■調査対象者:東京都・大阪府在住の30-59歳の女性で、マンションまたは戸建てにお住まいのエアコンを所有している方624名
■調査方法:インターネット
■調査期間:2019年6月24日(月)~6月28日(金)