『娘なんだから』と授乳を凝視する義父
無事出産を終えてからも1か月ほどは何かと理由をつけて実家に居座ったという愛華さんですが、両親からそろそろ帰れと言われ、仕方なく義父のいる家へ。そこでも遠慮のない義父の態度にイライラしてしまったと言います。
「授乳するときに、まじまじとその様子を見ているのです。私が別の部屋に行こうとすると『家族、娘なんだから』と。実の父親にも大きくなってから胸なんて見せてない! と大声で叫びたくなりました。さすがに、『私は気にするので』と言いましたが、赤ちゃんの世話をしようと私の部屋に居座る義父は移動してくれる気配はなし。私が別の部屋や内カギのついている洗面所に移動して授乳を続けていました。授乳ケープをつけていても間近で見られていたら意味がない気がして」
そんな中、産休をとっていた仕事に復帰しようと計画していたところ、復帰を義父は大反対。そこまで口を出されるのはおかしいと旦那さまに訴えたものの……。
「『なぜそんなに父に歯向かうのか!』とキレられたんです。仕事を辞めてほしいのも、子どものためを思ってだと。確かに夫と義父の収入だけで暮らしてはいけます。でも私は仕事に復帰したくて産休を利用したし、それを夫は認めてくれていたのに。
私はその後も仕事を復帰したいと夫に言い続けました。そしたら『だったら離婚しようか』と言われてしまったんです」
その後、愛華さんは仕事を諦め、仕事を嘱託で週3勤務となった義父と日中も一緒に過ごす時間があるとのこと。離婚については考え中だと言います。
「日中は別々のことをしているんですが、気配を感じるだけでも苦痛です。私は仕事を辞めてしまったのですぐには離婚できません。今は再就職に有利な資格の勉強を自分の部屋でこっそりしています。どうするかまだ決めてはいませんが、義父は健康そのもので、10年以上も同居が続くと思うと離婚がチラついています」
取材・文/ふじのあやこ
情報誌・スポーツ誌の出版社2社を経て、フリーのライター・編集者・ウェブデザイナーとなる。趣味はスポーツ観戦で、野球、アイスホッケー観戦などで全国を行脚している。