一生1人かも……。その恐怖から大学時代の友人と結婚へ

都内の大学に進学して、そこでテニスサークルに所属。複数の友人の中に、今の旦那さまもいました。しかし、大学時代は別の男性と付き合っていたそう。

「サークルは友人に誘われるがまま、彼氏が欲しかったから入りました。恋がしたいという気持ちよりも、そろそろ誰かと付き合わないと今後そういう努力さえしなくなりそう……という自己分析のもとでした。無事にサークル内に彼氏ができたものの、全然うまくいかずに3か月ぐらいで別れましたけどね。

でも、サークル内では飲み会というお酒の力も借りて、友だちがたくさんできました。その友人の中の1人が夫です。大学時代は友人の中の1人という感じで、卒業後もしばらくは定期的にみんなで飲みに行く関係だったんですが、恋愛関係に発展することはありませんでした」

就職してしばらくしてからは定期的な飲み会もなくなり、誰かの結婚などで集まるような関係に。では、どのように結婚に至ったかと言うと……。

「36歳のときに、同じ独身仲間だった友人の結婚式で久しぶりに再会したんです。そのときにはお互い相手もいなくて、夫は大きなお腹を持つ中年太りのおじさんになっていて、私も仕事しかしていないおばさんで……。『もう私たち結婚したらいいんじゃない?』と持ちかけました。『お互いこのままいったら一生結婚できないし、今から誰かと出会える気がしない』って。最初は驚いた様子だったけど、『じゃあ結婚に向けて付き合おう』と夫から言ってくれて、その4か月後に入籍しました。友人としてはうまく付き合っていけた相手だし、借金などの何か問題があるわけでもない。いい友だち夫婦になれると思っていました」

最初から『結婚』に向けた付き合いの中、“1人じゃない”という喜びで相手のことが良く見えてしまった?

~その2~に続きます】

取材・文/ふじのあやこ
情報誌・スポーツ誌の出版社2社を経て、フリーのライター・編集者・ウェブデザイナーとなる。趣味はスポーツ観戦で、野球、アイスホッケー観戦などで全国を行脚している。

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