クラウド上にファイルを保存するサービスはマイクロソフトのOneDrive、アップルのiCloudなどありますが、無料で使えるGメールやGoogleドキュメント、スプレッドシート、スライド(マイクロソフトのOutlook.com、Officeワード、エクセル、パワーポイントにあたる)を活用している方には、なんといってもGoogleドライブが便利です。
Googleドライブを使用すると、ファイルを安全に保存して、スマホやタブレット(以下スマホ)、パソコン(以下PC)などの、さまざまな端末で開いたり編集したりできます。
この記事では、ファイルやフォルダの共有方法や保存容量の確認、バックアップと同期について解説していきます。基本的な使い方については、「パソコンでもスマホでも使える! 『Googleドライブ』の使い方の基本」(https://serai.jp/living/1034083)をご高覧ください。
⽬次
Googleドライブ上で新規ファイルを作る
ファイルやフォルダ共有する
保存容量の確認
バックアップと同期
削除するには?
まとめ
Googleドライブ上で新規ファイルを作る
PCやスマホからファイルをアップロードしたり、Googleドライブ内にファイルを作成する方法について解説いたします。
PCでファイルをアップロードする
Googleドライブで保存したいフォルダを開き、「ここにファイルをドロップ」と表示している場所にファイルをドラッグ・アンド・ドロップするだけです。新しいフォルダは画面左上の「+新規」ボタンから作ることができます。
スマホでファイルをアップロードする
iPhoneとAndroidでは、共有時に使うアイコンの形が違います。
共有したいファイル(例えば写真)を開いた時に、画面下方に現れる共有アイコンをクリックします。そこからの操作画面は類似しておりますので、ここからはiPhoneの画面でご説明します。
共有アイコンをクリックすると、画面下部に共有先を選べるウインドウが立ち上がります。
その中から「Googleドライブ」を選んでください。この時、保存先のフォルダや保存するときのファイル名を指定できます。ファイル名を指定したら、「保存」もしくは「ここに保存」と「アップロード」をクリックすれば完了です。
Googleドライブが表示されない場合
アプリがインストールされていないか、設定画面で共有設定がオフになっている可能性がありますので、確認してみてください。
ファイルがアップロードができなかったり、時間がかかり過ぎる場合
一般的には次のことを確認します。
1 ログインできているかどうか
2 インターネットに接続しているかどうか
3 スマホがアプリに接続しているかどうか
ファイルやフォルダを共有する
「Googleドライブ」は、他のユーザーとファイルやフォルダを共有することができます。閲覧、コメント、編集、整理、追加、移動、削除などを個別に設定することができますよ。
共有の仕方
PCの場合は画面上の「人型に+」の共有アイコンを、スマホの場合は共有するファイルやフォルダの右にある縦に点が3つ並んでいるアイコン(ケバブアイコン)をクリックして現れる共有アイコンをクリックします。
「ユーザーやグループと共有」 画面で、共有相手のメールアドレスを入力。共有相手が行える操作は、右側の「編集者」などの欄で選択します。ファイルへのリンクを伝えることもできますよ。また、共有の結果を相手に通知するかどうかも選択できます。
自分と共有されているファイルやフォルダは「共有アイテム」に表示されます。
保存容量の確認
ドライブの保存容量は簡単に確認できます。
容量の確認方法
PCの場合、左側のメニューの下方に標準で表示しています。
スマホの場合は、Googleドライブのホーム画面で検索バーにある三本線のアイコン(ハンバーガーアイコン)をクリック。表示されたメニューの下方にあります。
無料の保存容量は?
ドライブには、15 GBまで無料で保存できます。
空き容量を増やすには?
写真を大量に保存したりして使用量が増えたときには、「保存容量を購入」することもできます。増やした容量を減らすこともできます。無制限に使いたいときには、Google workspace というプラン(有料)もあります。
バックアップと同期
Googleが提供しているPCのバックアップ用のツールを使えば、 PC内のフォルダとGoogleドライブのフォルダを同期してくれます。バックアップと同期はPCのみが対象です。
バックアップと同期アプリをダウンロードしてインストール
WindowsもMacも、アプリをダウンロードしてインストールする必要があります。インストールができたら、Google アカウントでログインし、同期設定します。
バックアップが同期しない場合
PCのツールバーの中のGoogleドライブアイコンをクリック。「ケバブメニュー」をクリック。「終了」をクリックします。少し時間をあけて再度アプリを開けば、強制的に同期が始まります。
削除するには?
ファイルを削除するには、ファイルをゴミ箱に移動します。PCの場合とスマホの場合に分けて解説いたします。
PCの場合
ゴミ箱は、検索バーの下あたりにあります。
スマホの場合
ケバブアイコンをクリックして現れるメニュー画面の下の方にあります。
削除したファイルを復元する
ゴミ箱内のファイルは 30日後に自動的に削除されますが、それまでの間は一度削除したファイルを復元することができます。
一方、個々のファイルを完全に削除したり、ゴミ箱を空にしてゴミ箱内のすべてのファイルを完全に削除したりすることもできます。ファイルを完全に削除すると、共有した相手は誰もそのファイルにアクセスできなくなりますので、ご注意ください。
まとめ
以前に比べると、クラウド上のサービスは安定しています。Googleドライブでファイルが勝手に無くなることは、まずありませんが、それでも大切なファイルはPCのフォルダにコピーしておくなどの管理を忘れずにしておきましょう。
(※容量や料金などは2021年7月28日時点のデータです)
●執筆/田尻 良(たじり りょう)
1983年、アルバイト先のために独学でレジ清算プログラムを作成。まだ白のマスクしか無い2006年にプリント柄のマスクカバーを発表。任天堂DS用ソフト「介護ナビDS」やインフルエンザ検定試験などを企画。依頼された人事管理システムを作るため、50歳から新たにコンピュータ言語を習得し構築。誰にでもわかりやすく教える能力が評価され、コンピュータ専門学校と短大にてプログラミングや情報システム論などを教えている。ノーネクタイ用アクセサリ「プラケッティ」を企画中。
株式会社ケッツ(https://kets.co.jp)
●構成/京都メディアライン・http://kyotomedialine.com