独身でいることに対して「かわいそう」という母親に「あの子が選んだ道」と認めてくれた父親

美嘉さん自身も30歳前後は周りの影響もあり、結婚を急いでいた時期もあったそうですが、今は落ち着いているそう。結婚願望も薄れていたところに、母親から再び「かわいそう」という言葉が美嘉さん自身に向けて発せられます。

「2年前のお正月に帰省したときに母親から最初は『居づらくない?』と言われたんです。お正月には兄夫婦と妹家族が集まっていて、独り身の私を気遣っての発言だとは思うのですが、嫌な気の遣われ方だなって思いました。そこでも特に気に留めていない様子で聞き流したんですが、2人で出かけようと誘われて、そのときに『30歳を超えて結婚できないなんてかわいそうに……』と同情されたんです。さすがにイラっとしてしまって、結婚していないのは自分の意思だと伝えましたけど、最後まで納得している様子ではありませんでした」

その後は母親と顔を合わしたくない思いから、仕事を理由に帰省を断り、そしてコロナ禍によりさらに帰省できない状況に。コロナ禍の孤独もあって、美嘉さん自身も独り身でいることが悪いことのように感じていたそうですが、妹からの連絡で父親はまったく気にしていない事実を知れたと言います。

「妹は実家の近くで暮らしていることもあり、今も頻繁に実家に寄っているみたいで、両親ともに独り身の私のことが頻繁に会話に出て、心配しているそうなんです。そこで母親が『東京になんて出ないで、もっと早く結婚するべきだった』と言ったらしくて……。でもそのときに父親が『あの子が好きで選んだ道なんだから、そんな言い方はするな!』とピシャリと母親の愚痴を遮ってくれたみたいです。父親は厳しかったけど、私の人生を認めてくれていたんだなって嬉しくなりました。今振り返ると小さい頃から厳しかったおかげで大人になった今、選択肢が増えているんですよね。年齢と孫のおかげで柔らかくなった父親ですが、やっぱりどこか怖くて2人で出かけたことなんて一度もないんですけど、コロナが落ち着いたら勇気を振り絞って食事にでも誘ってみようかなって思っています」

取材・文/ふじのあやこ
情報誌・スポーツ誌の出版社2社を経て、フリーのライター・編集者・ウェブデザイナーとなる。趣味はスポーツ観戦で、野球、アイスホッケー観戦などで全国を行脚している。

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