取材・文/ふじのあやこ

家族との関係を娘目線で振り返る本連載。幼少期、思春期を経て、親に感じていた気持ちを探ります。(~その1~はコチラ

今回お話を伺ったのは、都内で働きながら一人暮らしをしている敬子さん(仮名・38歳)。東京都出身で、両親と2歳下の妹との4人家族。小さい頃からケンカはしないものの両親は不仲で、中学のときに父親が単身赴任で別居となり、そこから母親はより世間体を気にする親になっていったそう。

「門限が決められ、服装や付き合う友人たちのことまで口を出してくるようになり、最初はぶつかっていたんですが、高校生になり母親とは冷戦状態に。母親の沸点に触れないように、視界に入らないように私は逆にいい子になっていきました。それを認めてくれていたのか、私が行きたい大学や、大学のための予備校のお金もすんなり出してくれたんです」

世間体を気にして、母親は門限後の帰宅を拒んだ

敬子さんは希望大学に見事合格。大学生になったことで母親からの過干渉からも解放されると思っていたそうですが、実際は違い、大学に入ってから再びぶつかるようになっていったと言います。

「門限について何かを言われることもなくなっていたので、母からの干渉はなくなったと思ったんです。しかし、一度遅くに家に帰ったことがあるんですが、そのときに思いっきり叩かれました。またその怒り方がおかしくて、『23時以降になるなら、その日は帰ってくるな』という内容だったんです。『恥ずかしい』とも言われたので、私のことを心配をしているんじゃなく、夜遊びしている子どもだとご近所から思われるのが嫌だったんでしょう。母親のお望み通り、そこから週の半分は家に帰らないようになりました」

高校時代はずっとアルバイトを禁止されていて、大学でも解禁はされていなかったようですが、敬子さんは黙って朝まで営業している居酒屋でアルバイトを始めます。しかし、ある時バイトしていることがバレてしまい、母親に辞めさせられてしまったとか。

「夜から翌日の明け方までやっている居酒屋で働いていました。高校時代はずっとアルバイトを禁止されていたので、働けることはとても新鮮で楽しかったです。大学に入ってからもお小遣いをもらっていたんですが、少しでも親から自立したい思いや、お小遣いを受け取りたくないという親への反抗心もあって。

バイト先ではTシャツが配布されていて、それを各自で洗濯しないといけなかったんですが、家で洗濯機を回していたのを忘れて、母親に見つかりバレてしまいました。母親がお店に電話すると言い出したので、自分から辞めるということで折り合いをつけたんです。そのとき母親は『欲しいものは買ってやってる』って言いました……」

【完全に嫌いになれないから、それでも一緒にいる。次ページに続きます】

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