持ち家、次男の男性と結婚。裕福な義両親もプラスにうつった
旦那さまと出会ったのは結婚相談所ではなく仲人を経てだったとか。
「友人を経て出会った女性が、仲人の仕事をしていたんです。最初は軽い気持ちで私もやってみたいということを伝えたらとんとん拍子で(苦笑)。当時は結婚相談所に入るために無料相談を受けていた時期で、それよりも初期費用が安かったこともあり、とりあえずやってみようかなって。友人の知り合いだったので安心感もありましたし。
夫は最初に会った人だったんです。年齢は3つ上で、顔はそこまで美形でなかったけど、清潔感もあって、次男坊。若干引っかかったところといえば、前に両親が暮らしていたという千葉の一軒家で暮らしているということだけ。必然的に結婚後はその一軒家で暮らすことになるんだって思って。でも、家賃もない持ち家で、都内にも通える距離だったので。まぁお見合いなので打算的な考えを優先させていました」
順調に交際を進めて、交際半年で婚約。結婚前から何度も一緒に食事をしていた義両親に悪い印象はなかったと言います。
「先ほどお話した『娘が欲しかった』という言葉を素直に嬉しいと思っていました。実家を夫に渡して、別のマンションで暮らしていて、夫婦でよく旅行に出かけるなど裕福そうな生活ぶりで、まだまだ元気そうなご様子でしたね。それに結婚が決まった時のご挨拶でも、『子どもについては夫婦のペースでいいから』と言ってくれて。うちの両親とは大違いだってあの時は思いましたね。でも振り返ると聞いてもいないのにそんなことを言い出すって、孫に執着している表われだったのかなって今は思います」
結婚後すぐに妊娠。体を気遣ってくれる義母は、“娘のように”と距離感をはき違え始めて……。 【~その2~に続きます】
取材・文/ふじのあやこ
情報誌・スポーツ誌の出版社2社を経て、フリーのライター・編集者・ウェブデザイナーとなる。趣味はスポーツ観戦で、野球、アイスホッケー観戦などで全国を行脚している。