ハイレゾウォークマンにはハイコスパなAシリーズと高音質を追求したZXシリーズがあります。ZXシリーズには『NW-ZX1』から始まり、現在は後継機の『NW-ZX2』が現行モデルです。音質を追求するためアルミ削り出しのフレームを採用して、重さ約235gの重量級になりました。厚さも約6.5cmもあり、ポケットに入れて気軽に楽しめる機種とはいえません。
今回、登場する『NW-ZX100』は、重さ約145g、厚さ約5.4cmとスリム化を果たしながら、音楽再生時間は通常で約70時間、ハイレゾで約45時間と『NW-ZX2』を上回っています。
高音質へのこだわりは変わらず、アルミ削り出しボディとメインシャーシーを一体化させたモノコック構造を採用して、クリアで力強い低音再生を実現しています。また、高音質部品、基板、はんだにまでこだわり音質を追求しています。
さらに別売のノイズキャンセリング機能搭載イヤフォンと組み合わせることで、ノイズキャンセリング機能も使えます。ハイレゾにはPCMだけでなく、DSDにも対応。デジタルアンプにより、繊細な空気感や臨場感あふれるサウンドを体験できるといいます。
その音質は、重厚でなめらかさを追求した『NW-ZX2』とは異なり、むしろ『NW-ZX1』の音を進化させたもので、粒立ちが良くメリハリの付いた元気のいい音に聴こえます。メリハリと言っても無理にエッジを効かせた音ではなく、ハイレゾ音源の持つ情報量の豊かさをそのまま伝えてくれるイメージです。確かに音場感、空気感もよく再現され、イヤフォンとは思えない立体感が得られました。
ノイズキャンセリング対応イヤフォンを使うと、周囲の騒音がスーッと消え、機内や車内で音量を上げなくてもハイレゾの持つ高音質が楽しめます。『NW-ZX100』はモバイル環境でも本格的にハイレゾを楽しみたい人にオススメで、より高音質なイヤフォンやヘッドフォンと接続しても、その実力を引き出してくれる頼りになるモデルです。
独自OSを採用して起動時間を短縮化しました。操作はタッチパネルのアイコンに触れるだけ、またフロントパネルのボタンも使えます。
サイドには大きめの音量ボタンがあり、ポケットに入れたままでも操作できます。背面はレザー貼りの渋いデザインです。
無垢のアルミ合金を切削加工してボディを作るというこだわりの技法を採用。音質に貢献すると同時に高級感を出しています。
ボディにはめ込むシャーシはステレンス合金製。音質に良い銅メッキ加工をした上に、経年変化を避けるため金メッキをほどこしています。