「あれ? なんて漢字だったっけ」と悩むことが多くなっていませんか? 少しだけ思い出す努⼒をしてみるものの、結局は「まあ、いいか」と諦めることもあったりして、記憶の衰えを実感することもあるのではないでしょうか? しかし、思い出すことが記憶⼒の鍛錬につながると⾔われています。
「脳トレ漢字」第228回は、「年俸」をご紹介します。目にすることが多い漢字ですが、書き間違えられることが多いかもしれません。実際に読み書きなどをしていただき、漢字への造詣を深めてみてください。
「年俸」とは何とよむ?
「年俸」の読み方をご存知でしょうか? 「ねんぼう」ではなく……
正解は……
「ねんぽう」です。
『小学館デジタル大辞泉』では、「1年を単位として定めた俸給。また、1年分の俸給。年給。」と説明されています。スポーツニュースなどでよく耳にする、「年俸」。年収は、給与形態にかかわらず一年間で得たすべての収入を指すのに対し、年俸は契約によって定められた、一年間に支払われる決まった給与のことを指します。
また、年俸の漢字は「棒」ではなく「俸」です。
「年俸」の漢字の由来は?
「年俸」の「俸」という漢字は、官庁から支給される金品を、両手を捧げて受け取る様子を表しているとされます。そのため、「給料」や「手当」という意味が含まれており、「年俸」の言葉の意味にもつながっていると考えられます。
魅力あふれる花巻市
今後10年間の年俸はわずか200万ドルともいわれている、大谷翔平選手。アメリカの経済誌フォーブスが発表している2024年度の「スポーツ選手長者番付」では、少ない年俸にもかかわらず、広告収入なども合わせて、日本人で唯一トップ50にランクインしています。大谷選手の母校である花巻東高校へ練習用のTシャツや女子硬式野球部にピッチングマシンを寄贈したことでも話題となり、ファンの間では聖地巡礼スポットにもなっているようです。
滝の名勝もあり、自然豊かな花巻市には、ほかにも多くの観光名所があります。代表例として、「宮沢賢治記念館」が挙げられるのではないでしょうか? 稗貫(ひえぬき)郡花巻町(現在の花巻市)に生まれた宮沢賢治は、広大な自然に囲まれながら育ちました。
宮沢賢治が愛した故郷の大自然は、彼の創作活動や宗教観にも大きな影響を与えています。記念館では、文学だけでなく科学や芸術など多岐にわたって活動を続けた宮沢賢治について、自筆原稿や愛用していた楽器などの展示とともに学ぶことができます。
また、空港やインターチェンジのある花巻市は交通の便が良く、カッパ伝説で知られる遠野市や、かつて奥州藤原氏によって栄華を極めた平泉などの観光地にも足を運ぶことができるのです。休暇を使って、多くの著名人ゆかりの地である岩手県を旅してみるのも良いですね。
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いかがでしたか? 今回の「年俸」のご紹介は、皆さまの漢字知識を広げるのに少しはお役に立てたでしょうか? 花巻市には温泉もあり、グルメも豊富です。たまには時間を忘れて、自然に囲まれながらゆっくりと過ごしてみたいものですね。
文/とよだまほ(京都メディアライン)
HP:https://kyotomedialine.com FB
参考資料/『デジタル大辞泉』(小学館)
『日本国語大辞典』(小学館)
『日本大百科全書』(小学館)