妄想・文・ペンキ絵/石黒謙吾(分類王)
画像加工/澤田洋佑
汗でぐっしょりとなる暑い夏こそ、熱いお風呂で身も心もシャキッとしたいもの。そんな時は銭湯に限ります。
銭湯マニア、イシグロ総研としてのオススメは、スパ銭(スーパー銭湯)ではなく、レトロ銭湯。その一番の理由は「ペンキ絵」があるからです。
それは、だだっぴろい浴場の奥の壁一面から、常にすっぱだかの客を見下ろす、威風堂々の庶民派アート。描くペンキ絵師は、いまや、丸山清人さん、中島盛夫さんの2人しかいないという、絶滅危惧芸術であります。ペンキ絵の大部分は、富士山が描かれていることはご承知のことでしょう。
イシグロ総研代表は以前、丸山清人絵師のペンキ絵講座を受講し、やはり富士を題材に。その作品をおそれ多くも、以前買い求めていた丸山先生の作品と並べて撮るという暴挙に出た写真がこれです。
並べることで稚拙な画力があからさまになり、富士山が不憫に見えてきたところで、今回の妄想を。
ペンキ絵に描かれる富士山を他のものに変えたら、入浴気分はどう変わるのか? 以下に具現化してみました。
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ピラミッド
石を運んだあとの入浴はたまらない、という気分に。
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かき氷
42度のお湯に浸かっていても体感温度は一気に下がります。
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国会議事堂
どんな不正も水に流してしまいそうになります……。
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西瓜
赤富士にも見えてきます。
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家紋「三つ鱗」(北条家)
風呂からあがったら紋付袴で正装したくなります。
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ラーメン二郎
お湯もシャンプーもマシマシにしたくなります。
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兜
戦国時代の合戦のさなか、本陣そば、山あいの岩風呂でひといきついている気分です。
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ヒエラルキー図
湯船に浸かりながら勉強したくなってきます。
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以上、イシグロ妄想研究所の「銭湯の富士山ペンキ絵」についての妄想情報をお届けしました。
さああなたなら、どんな絵を妄想しますか?妄想はすなわち頭脳の体操。みなさんも考えてみてくださいね。
では、7回の連載おつきあい、ありがとうございました!
妄想・文・ペンキ絵/石黒謙吾(分類王)
画像加工/澤田洋佑
構想・文・イラスト/石黒謙吾(分類王)
映画化された『盲導犬クイールの一生』はじめ、『2択思考』『図解でユカイ』『エア新書』『ダジャレ ヌーヴォー』など著書多数。プロデュース・編集した書籍も、『もし文豪たちがカップ焼きそばの作り方を書いたら』(神田桂一、菊池良)など幅広いジャンルで250冊超。