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美術史家・山下裕二さんが語る「切手収集」にハマった理由

談/山下裕二(美術史家)

僕は昭和33年(1958)の生まれなので、切手がブームを迎えていたのと時を同じくして、小学生時代を過ごすことになりました。

当時、学校ではクラスの男子のほぼ全員が切手を集めているような状況があって、放課後には互いのささやかなコレクションを持ち寄っては、にわか品評会、交換会が盛んに行なわれていたんですね。

自慢の切手コレクションを披露する山下裕二さん。「今こそ、切手が宿す深遠なる魅力を再発見すべきです!」(撮影/高橋昌嗣)

当時、僕らの憧れの切手といえば、両横綱が『見返り美人』と『月に雁』。さらには、いわゆる“ビードロ写楽”と呼ばれた『ビードロを吹く娘』と写楽の『市川蝦蔵』。これが東西の大関という感じだったでしょうか。でも、当時は単片(一枚)でも買うことが叶いませんでした。

そんな状況の中でリアルタイムに発売され、胸をときめかせたのが「第1次国宝シリーズ」(1967~69年)です。ちょうど僕が小学校3年生の頃だったと思います。

第1集が『広隆寺弥勒菩薩』、『法隆寺百済観音』と『金堂・五重塔』で、その後に発売されたものも含めて、僕はここに採用された作品の図柄とか名前は全部すぐに憶えてしまいました。朝護孫子寺『信貴山縁起絵巻』などという名称も、小学校4年生のときには憶えていた。それと同時に、このシリーズを通じて子供ながらに切手デザインの出来不出来なども感じましたし、原画の内容にも関心を持つようになりました。

中でも『普賢菩薩』は、一番好きな切手でしたね。図柄、色味を含めてとても美しいと思った。それに比して、雪舟の『秋冬山水図』などは“どうにも地味でいけてないなぁ”なんて子供ながらに思いましたよ。

’68年発売の国宝シリーズ第3集平安時代の中の『普賢菩薩』。ビジュアルの美しさが際立つ。色合いととも に構図どりも秀逸。

’55年に発行された喜多川歌麿『ビードロを吹く娘』は、山下さんが子供の頃に憧れた一枚。大人になってから手に入れたという。

切手が美術の教科書だった

もっとも当時は、自分が将来、美術史の研究者になって、まさか雪舟の論文なんかを書くことになるとは思ってもみなかったのですが(笑)。とにかく切手が好きで、作品そのものにも興味を持ったから、美術書の図版なんかと見比べるようなことも既にしていたんです。そんな探究心を芽生えさせてくれたのが、日本美術ものの美しいビジュアルの切手でした。

当時の記憶や絵の印象というのは、現在に至るまでずっと頭の中に強烈に残っています。原体験として“切手が日本美術を教えてくれた”と、本当に思っているんですね。子供の頃に切手を集めていなかったら、現在の仕事には就いていなかったとさえ思うのです。

今では、『見返り美人』など、当時は羨望の的でしかなかった切手たちも手の届く範囲になっていますし、多くの日本美術ものの切手が額面割れしていたりもします。それらを手に入れて、封書に貼って出すという行為は、とても有意義な美術品との対話だと、最近つくづく思うのです。

ですから、美術史上の重要な作品をモチーフにした切手を手に入れて、切手だからこそ叶う「美術をわがものとする悦楽」を、皆さんにもぜひ味わってほしいと思いますね。(談)


上は山下さんが所蔵する、「第1次国宝シリーズ」全7集の完全版と、伊藤若冲の切手2種。若冲は昨今、特に人気が高まった絵師だが、切手になったのは比較的早く、右下段左、『群鶏図』と名づけられたものは1973年の発行。原画は大阪・西福寺が所蔵する『仙人掌群鶏図襖』。

左上段から3枚ずつがワンセットで、第1集飛あすか鳥時代、第2集奈良時代と続く。「第1次国宝シリーズ」は1967年11月1日に発売が開始され、1969年9月25日発売の第7集江戸時代で完結した。ここに採用されたことで、有名になった国宝作品も多い。

談/山下裕二(美術史家・58歳)
広島県生まれ。東京大学大学院修了。日本美術史専攻。明治学院大学教授。美術史研究の傍かたわら、日本美術応援団団長として日本美術の素晴らしさを広く普あまねく知らしめる活動を続ける。近著は、井浦新氏との共著『日本美術応援団』(小学館)。

取材・文/渡辺倫明 写真/高橋昌嗣

※この記事は『サライ』本誌2017年2月号より転載しました。年齢・肩書き等は掲載当時のものです。

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