文・写真/MARIKO(モデル、神社検定1級)
今回のおみくじ探訪は特別編! 私が故郷の秋田に帰省した際に訪れた、秋田県男鹿市・真山神社の「なまはげおみくじ」をご紹介します。
ご存知のとおり、「なまはげ」とは男鹿半島全域で行われている、大晦日の晩に「泣く子はいねがー!」などと叫びながら家々を巡る行事ですが、その行事でお面をつけ藁の衣装をまとった神の使いの名前でもあります。
なまはげは、真山・本山の神々のお使いと信じられ、一年の厄を祓って新年の幸福をもたらしてくれるといわれています。
今回訪ねた真山神社は、まさに「なまはげ」ゆかりの地。毎年1月3日に行われる柴灯祭(せどまつり)も有名です。この祭りでは、柴灯であぶった大餅を山の神に献ずる祭儀が行われ、この山の神のお使いである「なまはげ」が餅を受け取りに下山してきます。
景行天皇の頃に武内宿禰(たけのうちのすくね)が北陸を視察し、男鹿半島に立ち寄った際に使命達成や国土安泰、武運長久を祈願して瓊瓊杵尊(ににぎのみこと)、武甕槌命(たけみかづちのみこと)をお祀りしたことが真山神社の起源といわれています。
真山山頂には本殿、途中には五社殿が祀られているので春~秋には登山参詣も楽しめます。
今回は天候が不安定だったので断念しましたが、登山道は立派な杉並木がそびえ立っていて、まるで異世界のよう! 空気の粒にもたっぷりと水分が含まれているような、独特の緑の濃さが印象的でした。自然の持つ清らかさと力強さを感じます。
さてさて、力強い自然のパワーを存分に感じながら、いよいよおみくじタイム! 真山神社ならではの「なまはげおみくじ」は、八種類の縁起物のうちいずれかが納められているそう。
金色に輝くおみくじ、いざ引いてみましょう!! えいっ!
さ、心を正してオープンです。
……第41番、吉!!
おみくじには、“「損して得とれ」。できる範囲で他人のために骨折りをいとわず行えば、必ず利益となって戻ってきます。……”と書いてありました。
ふむふむ。冒頭の「損して得とれ」の言葉にドキリとしました。思い返せば前回の花園神社のきつねみくじでも、周りと力を合わせなさい、というメッセージでした。日々を過ごすことに一生懸命になっていると、つい効率を優先してしまう時もありますが、忙しい時にこそ周りのために何ができるかを一番に考えたいものですね。
ちなみに、おみくじに入っていた縁起物は、災難消除・子孫繁栄を意味する「桃」でした。かわいい!
おみくじだけでなく、ここ真山神社には、なまはげにちなんだ頒布品も豊富です。私は、境内の古大木で作った一刀彫の「なまはげ」と、そしてちょっとほっこりする表情のなまはげの御守りを選んで購入しました。これで我が家もしっかり守ってもらえそう!
秋は旅も楽しいもの。ちょっと神社まで遠出をして、いつもと違う発見をしてみませんか?
訪ねたお社 | 『真山神社』 |
所在地 | 秋田県男鹿市北浦真山字水喰沢97 |
電話 | 0185 -33-3033 |
アクセス | JR東日本「男鹿線」羽立駅からバスで約50分 |
公式サイト | http://www.namahage.ne.jp/~shinzanjinja/ |
文・写真/MARIKO
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