新着記事

蒸れを防ぐ秘密機構で夏場も快適な撥水帽子

『あなたへ』

降旗康男監督と高倉健が組んだロードムービー『あなたへ』【面白すぎる日本映画 第31回】

夏の登山・ハイキング人気スポットランキング!

登山・ハイキング人気スポットランキング|「世界自然遺産」から「日本百名山」まで夏に行きたい景勝地10選

高血圧

「高血圧治療ガイドライン」改定であなたも高血圧!?|40代からは塩分量に注意が必要!

畳の香りにつつまれて極上の昼寝ができる快眠寝具セット

スタンダードの「供給源」|ブロードウェイ・ミュージカルとグレイト・アメリカン・ソングブック【ジャズを聴く技術 〜ジャズ「プロ・リスナー」への道11】

ブロードウェイ・ミュージカルの名曲をジャズマンが演奏する理由【ジャズを聴く技術 〜ジャズ「プロ・リスナー」への道11】

食の安全。自分の身を自分で守るためには|『OK食品 NG食品 どちらを食べますか?』

危険な食品添加物から自分の身を守る|『OK食品 NG食品 どちらを食べますか?』

お葬式の費用は半数が100万円から200万円以下

わからないことだらけのお葬式の費用|約5割が「一般葬」で100万円から200万円払っている!

自宅で焼酎パーティを開きたくなる美濃焼の焼酎サーバー

東京の伝統工芸の魅力を発信!『進化する粋 東京手仕事展』日本橋三越本店で開催中

LINE公式アカウントでも記事を配信中

友だち追加

お気軽に友達追加してください

サライ本誌最新号

サライ7月号付録「筋トレチューブ」トレーニング動画公開中!

通販別冊『大人の逸品』最新号はこちら

ピックアップ記事

  1. ファストバックはリアのデザインが特徴的。セダンは伸びやかなデザインでありながら「塊感」があり、走る姿も美しいと想像させるものに仕上がっている。
  2. オリックス・リビング社長、森川悦明氏。「グッドタイム リビング センター南」にて撮影。

>>過去の記事へ

サライの通販

>>過去の記事へ

趣味・教養

ラヴェルのボレロには「内周から聴くレコード」が適している【オーディオ小僧のアナログ日誌 第7回】

文・絵/牧野良幸

アナログ・レコードが好きなオーディオ小僧は、今日もレコード盤に針を落とす。

温かみのある音が流れてくる。分厚く、伸びやかでもある。この音を聴いていると、まるで温泉にでも入っているかのように脳がほぐれる。「やっぱりレコードの音は最高だわ!」と思う。

しかしである。曲が進むにつれ、気になるところが出てくるのだ。最初あった伸びやかさが、それほどでもなくなる。大きな音では歪みも出始める。レコード盤を見ると、針は真ん中あたりだ。

やがては音全体が滲むようになる。音楽も終盤にさしかかった。最後には大音量のクライマックス。しかしレコードはダイナミックな音ではなく、大きな歪み音を出して終わるのであった。

ため息をついて立ち上がるオーディオ小僧。たかだか20分ほど前は「レコードの音は最高!」と言っていたくせに、針を上げる今はその言葉を撤回したく思っている。

正直に言おう。アナログ・レコードの音がいいのは外周の部分なのである。言い方を変えれば、外周でベスト・パフォーマンスを聴けるのがアナログ・レコードだ。

レコード盤は内側にいくほど円周が小さくなり、針の読み取りが難しくなるから音が歪みがちになる。とくに中古レコードではそういう状態になりやすい。「アナログ・レコードは外周しか聴かない」と豪語する人もいるくらいだ。

もちろん現在生産されるアナログ・レコードは、カッティングをなるべく内周までいかないように考慮してある。しかしクラシックでは曲の長さが決っているからギリギリまでカッティングしなくてはならない場合も多い。当然クライマックスは音量も大きくなるから、その点でアナログ・レコードはCDに比べると不利と言わざるをえない。

しかしそんな不満に応えるレコードがある。TACET(タシェット)がリリースした『oreloB』という盤だ。ラヴェルの「ボレロ」を片面に収録しているが、なんと内周からレコードを再生するカッティングとなっている(アルバムタイトルもスペルが逆さまになっているのにお気づきだろうか?)。

ご存知のように「ボレロ」はピアニッシモから始まって大音量で終わる曲である。どうしても内周にクライマックスがくるから、アナログ・レコード泣かせの曲だった。

しかし『oreloB』はレコード針を内周から落とすので、音量が増していっても外周のために歪みが出にくい。まことに理屈にかなったレコードと言える。

オーディオ小僧も実際に聴いてみたが、確かにオーケストラの音が増大していっても歪みがおきない。最後まで音が伸びやかだ。天井が高く「どんどん音量を出しなさい」という感じ。

内周から聴くレコードは昔なら考えられなかったはずだ(実際にはいくつかあったけれども)。前回のダイレクト・カッティングのLPもそうだったが、高音質を生み出すためのユニークな作り。これも現代のアナログ・レコードならではの面白さだ。

文・絵/牧野良幸
1958年 愛知県岡崎市生まれ。イラストレーター、版画家。音楽や映画のイラストエッセイも手がける。著書に『僕の音盤青春記』『オーディオ小僧のいい音おかわり』(音楽出版社)などがある。ホームページ http://mackie.jp

『オーディオ小僧のいい音おかわり』
(牧野良幸著、本体1,852円 + 税、音楽出版社)
https://www.cdjournal.com/Company/products/mook.php?mno=20160929

この記事が気に入ったら
いいね ! しよう

Twitter で

関連記事

  1. ブームの行方は?2020年のアナログ予想【オーディオ小僧のアナロ…
  2. 一生聞かないレコードを「箱買い」してしまう病【オーディオ小僧のア…
  3. 今や限定盤が当たり前!アナログレコードは迷わず買っておくべし【オ…
  4. アナログ盤カッティングの職人技に大興奮!の巻【オーディオ小僧のア…
  5. ソニー・ミュージックの自社生産LPレコードが復活!【オーディオ小…
PAGE TOP