歴史あるキャンパスには、大人が興味を惹かれる施設や場所が多数ある。医学史、自然誌、演劇、文学から仏教美術まで。大人の好奇心が大満足!

石窟寺院の仏教壁画を復元、貴重な文化財や資料も公開|龍谷大学

11世紀頃に描かれた仏教壁画「ベゼクリク石窟大回廊」を復元(高さ3.5×長さ15m)。

浄土真宗本願寺派の教育機関として380年以上の歴史を刻む龍谷大学は、仏教関連の豊かな文化財を有する。同大が
創立370周年事業の一環として開設したのが「龍谷ミュージアム」だ。年に4回、仏教にまつわる展覧会を催すほか、同大が所蔵する重文などの貴重な作品の公開も少なくない。

また、同館を象徴する展示が「ベゼクリク石窟大回廊」の壮大な展示である。20世紀初頭に中国・新疆ウイグル自治区にあるベゼクリク石窟寺院を調査した探検隊が保存のために持ち帰った壁画の一部を、デジタル復元した。春季は探検隊隊員・吉川小一郎の人間像に迫る企画展を開催(4月19日~6月22日)。吉川家で発見された家族宛ての書簡や音源など、約100点の資料が初公開される。

龍谷ミュージアム

京都市下京区堀川通正面下る(西本願寺前)
電話:075・351・2500
開館時間:10時~17時
休館日:月曜(祝日は開館、翌日は休館)、その他ミュージアムの定める日
入館料:展覧会ごとに異なる
交通:JR・近鉄・地下鉄烏丸線京都駅より徒歩約12分

キャンパス内から出土した全長7mのワニの化石を展示|大阪大学

約45万年前のマチカネワニの化石。推定体長7m前後で、現代のワニ類と比較してかなり大型。

江戸時代中期に大坂町人の学問所として創設された「懐徳堂」と、江戸時代末期に緒方洪庵が創設し、福澤諭吉ら俊英を輩出した「適塾」。両所を精神的源流とする大阪大学は、多くの文化財を継承し、昭和6年の大学創立以来の膨大な学術資料や研究成果とともに、「大阪大学総合学術博物館」で公開している。

同館のある豊中キャンパスは「待兼山遺跡」の一部にまたがり、出土した埴輪などの貴重な標本を常設展示。中でも、日本で発見されたワニ類化石第1号「マチカネワニの化石」は、骨格が完全な状態に近いため希少価値が高く、国の登録記念物になっている。日本初の真空管式電子計算機の展示や、同大で励んだ研究がノーベル物理学賞の受賞につながった湯川秀樹の特設コーナーもある。

大阪大学総合学術博物館

大阪府豊中市待兼山町1-20
電話:06・6850・6284
開館時間:10時30分~17時
休館日:日曜、祝日、年末年始
入館料:無料
交通:阪急電鉄宝塚線石橋阪大前駅より徒歩約10分

写真協力/龍谷大学(撮影/東出清彦)、大阪大学総合学術博物館

サライ2025年4月号大特集は『「大学」に遊ぶ』

 

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