悲田院で発熱したまひろ
I:まひろ(演・吉高由里子)が文字を教えていたたね(演・竹澤咲子)の両親が疫病にかかり悲田院に運び込まれていました。悲田院とはもともと聖武天皇の后だった光明皇后が関与した施設で、平城京から平安京に都が移った後も京に設けられたものです。こうした疫病の際には、入り切らないほどの庶民が収容されたのだと思います。
A:たねの親子がここで登場してくるとは思いもよりませんでした。まひろだけでなく、道長(演・柄本佑)と道兼(演・玉置玲央)まで悲田院に足を運びました。そうか、ここで道兼が悲田院に……ちょっと涙が出そうになる展開になりました。
I:視聴者の中には、「無防備に患者と接触したらダメ!」と叫んだ人もいたのではないでしょうか。
A:案の定、まひろが発熱してしまい、道長が為時(演・岸谷五朗)邸まで付き添い、一晩看病することになります。
I:疫病の蔓延で政治史的に大転換が起きようという中で、道長とまひろの関係にも楔が打たれる展開。視聴者は息をつぐ暇もなく、引き込まれていきます。女の感、といっていいのでしょうか。倫子(演・黒木華)が「殿のお心の中には、私ではない、明子様でもない、もうひとりの誰かがいるわ」と何かに気づいてしまったようです。
A:なんだか怒涛の展開になってきましたね。
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