日本の伝統芸能を一堂に会した華やかな展覧会が、東京中央区の三井記念美術館で開催されています。(~2017年1月28日まで)

「舞楽面 陵王」〔江戸時代 熱田神宮蔵〕

「舞楽面 陵王」〔江戸時代 熱田神宮蔵〕

歌舞伎、文楽、能楽、雅楽、そして各地に残る民俗芸能など、日本人に親しまれ大切に育まれてきた伝統芸能の数々。

芸能そのものは、演じるそばから消えていく宿命にありますが、それを支える楽器・衣装・仮面などの芸能具や、芸能を題材とする絵画などの美術品を通して、それぞれの芸能にこめられた美意識や心情を知ることができます。

本展では、美術館の展示室に舞台を移して、鎌倉時代の雅楽器から現代の文楽人形まで、さまざまな展示品が豪華な競演を繰り広げます。

初代歌川豊国画「桐座場内図」〔江戸時代 国立劇場蔵〕

初代歌川豊国画「桐座場内図」〔江戸時代 国立劇場蔵〕

本展の見どころを、三井記念美術館の主任学芸員、海老澤るりはさんにうかがいました。

「わが国は“伝統芸能の宝庫”と呼ばれるほど、各時代・各分野の芸能が伝承されています。

こうした伝統芸能の保存と振興を図ることを目的として、昭和41年(1966)に国立劇場が開場しました。本展は、国立劇場開場50周年を記念して開催される展覧会です。

日本が誇る伝統芸能を「雅楽」「能楽」「歌舞伎」「文楽」「演芸」「琉球芸能・民俗芸能」の6本の柱とし、仮面・衣装・人形・錦絵・屏風などの作品を通して、その魅力をご紹介します」

日本の芸能史が一望できる展覧会です。ぜひ足をお運びください。

三井記念美術館のサイトはこちら

【特別展 国立劇場開場50周年記念「日本の伝統芸能展」】
■会期/2017年11月26日(土)~2017年1月28日(土)会期中展示替えあり
■会場/三井記念美術館
■住所/東京都中央区日本橋室町2-1-1 三井本館7階
■電話番号/03・5777・8600(ハローダイヤル)
■開館時間/10時から17時まで(入館は16時30分まで)
■休館日/月曜日(ただし1月9日は開館)、1月10日(火)、年末年始(12月26日~1月3日)
■アクセス/東京メトロ銀座線三越前駅A7出口より徒歩約1分、東京メトロ半蔵門線三越前駅より徒歩約3分A7出口へ、東京メトロ銀座線・東西線日本橋駅B9出口より徒歩約4分、メトロリンク日本橋(無料巡回バス)乗降所「三井記念美術館」より徒歩約1分

取材・文/池田充枝
1989年「サライ」の創刊時より歴史資料の調査や展覧会情報を中心にフリーランスで「サライ」の取材・執筆に携る。

 

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