歳をとるというのは厄介なものですよね。周りからは、歳相応に物知りなどと思われたりして……。うっかり漢字の読み方なんか間違えたりしますと、とっても恥ずかしい思いをするなんてこともあるかもしれません。

脳の方は、若い時のようにパッパと記憶中枢からひっぱり出せなくなってきているかもしれませんが、「歳をとってきちゃって、なかなか思い出せなくて……」なんて言い訳をするようでは、サライ世代の沽券に関わる?

そんなことにならないように、動画を見ながら漢字の読み書きをすることで、脳のトレーニングとなります。

「脳トレ漢字」第108回は、「古文書」をご紹介します。歴史を学ぶと必ずといっていいほど目にするこの言葉、正しくは何と読むでしょうか?

この記事を通じて、読むこと・書くこと・漢字の意味を深く知り、漢字の能力を高く保つことにお役立てください。

「古文書」はなんと読む?

「古文書」という漢字、読み方に心当たりはありますか? 「こぶんしょ」ではなく……

正解は……
「こもんじょ」です。

『小学館デジタル大辞泉』では、「古い文書」と説明されています。広義の「古文書」とは、古記録や古典籍、系図など古い書付全般のことです。対して狭義の「古文書」は、差出人から受取人に対して、差出人の意思を表明するために作成されたものと規定されます。つまり「古文書」は差出人と受取人の名が揃っていることが必須条件なのです。

これに対して、作成者の一方的な意思表示をするために書かれ、他への働きかけの認められないものを「記録」といい、「古文書」と区別されます。

「古文書」の漢字の由来とは?

「古文書」を構成する漢字を一文字ずつ見ていきましょう。

「古」は「昔、いにしえ」を、「文」は「文章、書いたもの」を、「書」は「書物」を意味しています。よって「古文書」は「古い文書」を意味します。

「古文書」の他にも「文」を「もん」と読む言葉として、「天文(てんもん)」や「呪文(じゅもん)」「文句(もんく)」などが挙げられます。

ちなみに「文書」は「ぶんしょ」とも「もんじょ」とも読みます。ただ、「古文書」は「こぶんしょ」ではなく、「こもんじょ」という一つの読み方しかありません。

「文」の入った難読漢字「文目」とは?

「文」は「もん」の他にも、変わった読み方をする場合があります。その一例が「文目」です。読み方に心当たりはありますか?

正解は「あやめ」もしくは「もんめ」です。「文目(あやめ)」の場合「織物や木目などに現れた模様」や「物の区別、けじめ」を指します。「文(あや)」は「文章」ではなく「物の表面に現れた模様や形」のことです。

一方「文目(もんめ)」と読む場合は「尺貫法の重さの単位」という意味です。「匁」とも書くこの言葉は「銭貨の個数・貨幣単位」としての「文(もん)」の由来ともなっています。

同じ漢字でも、読み方が違うと指し表すものが変わるのがわかります。

***

いかがでしたか? 今回の「古文書」のご紹介は皆さまの漢字知識を広げるのに少しはお役に立てたでしょうか? 読み方一つで、漢字の、そして言葉の幅広さを感じさせてくれます。

来週もお楽しみに。

文/トヨダリコ(京都メディアライン)
アニメーション/貝阿彌俊彦(京都メディアライン)
HP:https://kyotomedialine.com FB

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