字画も少なく、しょっちゅう目にする簡単な漢字。読めそうなのに、いざ声に出して読もうとすると、正しく読めるかどうか心配になって、思わず声を細めてしまう漢字ってありませんか?

いったん思い込み認知をしていると、なかなかイニシャライズ(初期化)が難しいですよね。簡単な漢字であっても、脳トレ漢字の動画を見ながら確認学習をしていただくことで、思い込み認知をイニシャライズできる機会になると思います。

「脳トレ漢字」第85回は、「花押」をご紹介します。歴史系の映画やテレビドラマで、書状に書かれた「花押」を目にしたことがあるかもしれません。

また、この記事を通じて、読むこと・書くこと・漢字の意味を深く知り、漢字の能力を高く保つことにお役立てください。

「花押」はなんと読む?

「花押」という漢字、読み方に心当たりはありますか?「はなおし」ではなく……

正解は……
「かおう」です。

『小学館デジタル大辞泉』では、「文書の末尾などに書く書名の一種」と説明されています。「花押」は今でいう「サイン」にあたり、自分が書いた、承諾したことを証明する役割を果たします。きちんと署名をする代わりに、記号・符号のようなもので代用することで、明確に他人と区別していたのです。

「花押」はもともと中国から伝わった文化です。はじめは自分の署名の代わりとして発生したものでしたが、平安末期より実名の下に書かれるようになり、印章のように彫って押すものも生まれました。

「花押」の漢字の由来とは?

「花押」を構成する漢字を一文字ずつ見ていきましょう。「押」の字には、単に「押す」という以外に「文書の末尾に書いた署名」という意味があります。そして「花」の字が使われているのは、その署名を「花のように美しく書く、まるで花が咲いたように見えるように書く」というところに由来していると考えられています。

また、「花押」は、中国において古く「花字(かじ)」「押字(おうじ)」と言われていたため、今でもこのように呼ぶこともあります。

「花押」と「印章」の違いは?

「花押」と「印章」はどちらも押された文章が正しいことを証明するものとして使われるものです。その違いとして、「印章」には法的な拘束力があり、「花押」にはない事が挙げられます。

実務的な側面がないため、「花押」は自由につくることができます。現在ではあまり見られなくなっていますが、今でも政治家やJRの駅長は使う事があるようです。

***

いかがでしたか? 今回の「花押」のご紹介は皆さまの漢字知識を広げるのに少しはお役に立てたでしょうか? デジタル化が進み、サインやハンコの出番が減りつつある今日ですが、古くから日本人の生活の中にあった「花押」の歴史を振り返ってみるのも面白いのではないでしょうか。

来週もお楽しみに。

文/豊田莉子(京都メディアライン)
アニメーション/鈴木菜々絵(京都メディアライン)
HP:https://kyotomedialine.com
Facebook:https://www.facebook.com/kyotomedialine/

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