袋に示されている、処方された薬を飲むタイミング
処方された薬の袋には、飲むタイミングが必ず表示されている。
そのひとつに“食間”という表示があるが、食間は食事をしている間に服用することだ、と誤解している人がいる。食間は食事と食事の間に服用することを意味する。
しかし、誤解する人がいても無理からぬ曖昧な表現ではあることは否めない。食間は食事を終えて約2時間後の服用が基準とされているので、そう表示したほうがわかりすい。
“食前”“食後”は食事の約30分前後が服用の基準
また、よく見る“食前”“食後”という表示も、食事の約30分前後が服用の基準となっている。食事の直前、直後に服用する場合は“食直前”“食直後”と表示される。
薬の効果を充分に得るためには、用法を守ることが大切なので、表示の意味をしっかりと理解しておきたい。また、薬は飲み忘れることもある。その場合、2回分を1度に飲むのは厳禁だ。
気づいた時点で1回分飲んだほうがよいのか悪いのかなど、医師や薬剤師に飲み忘れた場合の対処法を確認しておこう。
文/諸井里見