写真・文/矢崎海里
寒い季節に旬を迎えるブロッコリー。
2026年からは「指定野菜」の仲間入りになることが決まっています。
指定野菜とは、消費量が多く重要な野菜のことで、国が定めているもの。
近年ブロッコリーの消費量が増えていて、栄養価も高く、彩りもよくて人気となっています。
指定野菜に加わることで、より安定した供給が期待できます。
今回はブロッコリーを使った減塩レシピをご紹介します。
肉巻きブロッコリーのカレーマヨ揚げ
【材料】(1人分)
ブロッコリー 5房(約80g)
マヨネーズ 小さじ5
豚ロースうすぎり肉 5枚
片栗粉 大さじ1/2
胡椒 少々
★天ぷら粉 大さじ1と1/2
★カレー粉 小さじ1/2
★水 大さじ2
揚げ油 適量
【作り方】
1.ブロッコリーは房と茎の間にマヨネーズを絞る。
2.豚ロースうすぎり肉の片面に片栗粉と胡椒をまぶす。
3.1のブロッコリーに、それぞれ2の豚肉をしっかり巻き付ける。
4.ボウルに★の材料を混ぜ合わせ、3を絡める。170℃の揚げ油で返しながら5分ほど揚げる。
5.油を切ってうつわに盛り付け、完成。
ボリューム満点! なブロッコリーのレシピです。
お肉は少量なので、節約レシピとしても大活躍。
外はカリッとしていて、中は蒸されて甘みの増したブロッコリーが楽しめます。
ブロッコリーの房の隙間にマヨネーズを入れておくのがポイントです。
加熱することで溶けてブロッコリー全体にいきわたり、衣のカレー風味と合わせて少ない塩分量でもおいしく食べられます。
ブロッコリーは栄養価の高い野菜です。
野菜の中ではたんぱく質を多く含んでいて、肉や魚に比べて脂質が少なく、たんぱく質のちょい足しにおすすめです。
豚ロース肉と合わせることでより多くのたんぱく質がとれて、たんぱく質の代謝を助けるビタミンB6もブロッコリーには含まれています。
食塩相当量:0.5g
ブロッコリーのオムレツ
【材料】(1人分)
ブロッコリー(茎も使用) 1/4株
赤パプリカ 1/4個
卵 1個
★ピザチーズ 10g
★胡椒 少々
オリーブオイル 大さじ1/2
ケチャップ 大さじ1/2
【作り方】
1.ブロッコリーの房は小さめに切り分ける。茎と赤パプリカは小さめの角切りにする。
2.ボウルに卵を割りほぐし、★を入れ混ぜる。
3.フライパンにオリーブオイルを熱し、1を炒める。
4.しんなりしたら2の卵液を加え、軽くかき混ぜたらふたをして弱火で5分ほど焼く。
5.表面が固まったら、一度火を止めて平らなお皿にひっくり返す。再度フライパンに戻し、もう片面を焼く。
6.両面焼けたら食べやすい大きさに切り分け、ケチャップをかけて完成。
1人分を卵1個でできる、野菜たっぷりのオムレツです。
ブロッコリーとパプリカでカラフルに仕上げています。
食卓の彩りにもなり、パーティー料理としてもおすすめです。
ブロッコリーはたんぱく質のほか、β-カロテン、ビタミンK、ビタミンCなどのビタミンや、カリウム、食物繊維などを含んでいます。
ビタミンCなどと同じく、抗酸化作用のあるスルフォラファンという成分も含まれていて、免疫機能の維持などにはたらきます。
食塩相当量:0.8g
* * *
ブロッコリーは小房に分けて固ゆでし、しっかり水切りしてから小分けにしてラップで包めば、冷凍保存ができます。
安いときにたくさん買って保存しておくのがおすすめですよ。
文/矢崎海里(やざき・かいり)
管理栄養士やフードスペシャリストなどの資格を生かし、企業で働く傍ら、Webメディアでも活動。おいしく食べて健康になれるごはんを研究中。