断熱・パッシブデザイン専門別荘建築 軽井沢建築社

「森のほとりの家」日照シミュレーションを駆使して、北東・南東面に主開口を設けた。竣工年2023年、設計・施工:軽井沢建築社

「年間、氷点下になる日が150日。前後1か月を含めると、軽井沢の冬は約7か月に及びます。春も温度差が大きく、1日の気温差が20℃になることもあります」

長野県軽井沢の冬を説明する軽井沢建築社の関泰良さん(37歳)。その厳しい環境下で快適な室内空間を実現する鍵が、同社が掲げる別荘建築におけるコンセプトである断熱とパッシブデザインだ。

寒冷地でもっとも怖いのが寒暖差で発生する結露とカビ。同社は詳細な結露計算を実施し、そのデータをもとに断熱性能を決定しているのだが、目指す断熱性能はHEAT20のG2とG3の間。これは冷暖房機器を使わずとも室温が10~13℃になるという数値だ。

「ARPEGGIO」主開口面には熱損失の少ない木製トリプルサッシを使用。竣工年2017年、設計・施工:軽井沢建築社

「大きな温度変化が発生しないことに加えて、四季を通じて湿度調整が可能な全熱交換型換気システムを標準採用。四季を通じて住宅の状態と空気を健全に保ちます」

またスマートフォンから遠隔操作できる「パッシブ冷暖」を装備すれば、到着時の室内はいつも快適な温度に設定できる。

同社の別荘の意匠の魅力は、軽井沢の自然が堪能できる大きな窓だが、外気と室内の温度差が40℃になっても一切結露することがない。見事な秋の紅葉も、降り積もる真っ白な雪も、暖かな部屋から眺めることができるのは軽井沢建築社の技術力あればこそである。

関泰良さん。昭和62年、東京都生まれ。参創ハウテックに入社し、設計業務に従事したのち2017年より、野池政宏氏の教えを軸に寒冷地での断熱・パッシブデザイン専門別荘建築事業を展開。

問い合わせ先/電話:0267・41・0024

 

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