喫煙は、新型コロナウイルス感染のリスク、感染時の重症化リスクを高めるといわれています。エーテンラボ株式会社は、嗜好品(酒・タバコ・カフェイン・菓子類)の摂取に関する習慣化アプリ「みんチャレ」(https://minchalle.com/)のユーザーに対し、喫煙に関するアンケート調査を行いました。この結果から、禁煙のためのポイントを探っていきたいと思います。
■たばこの摂取量は、新型コロナウイルス流行前と比べてどう変化しましたか?
性別、年代別で比較してみると、女性は30代以降全ての年代の25%以上が「かなり増加した」もしくは「少し増加した」と回答しました。
一方、男性は20代の40%が「かなり増加した」と回答しましたが、その他の年代は「かなり増加した」もしくは「少し増加した」割合は25%以下にとどまりました。
■新型コロナウイルス流行前と比べて喫煙量が増加した理由は何ですか?
喫煙量が増加した理由で、女性の最も多かった回答が「孤独感や不安感、ストレスのため」だったのに対し、男性は「気分転換のため」となり、喫煙量が増加した人の割合だけでなく、増加理由にも男女で顕著な差があることがわかりました。
■禁煙の理由と回数について
禁煙の理由で、男女共に最も多かった回答は「健康のため」で、禁煙希望者の約4割が健康を意識していました。次いで「金銭上の理由」「ダイエット・美容のため」「家族・パートナーのため」の順に回答数が多くなりました。
禁煙の回数について、回答者の6割は過去に禁煙に失敗をしていて、1割は過去に成功したが喫煙を再開した経験があることが分かりました。
■禁煙に関してどのような工夫をしていますか、もしくは、する予定ですか?
「特に工夫していることはない」という回答が最も多くなりました。「タバコを処分する」「他の嗜好品に置き換える」「デジタルツールの活用」などの対策をとっている方がいる一方で、禁煙希望者の約3割は、特に何も対策をしていないことがわかりました。
禁煙を継続できる工夫や、仕組み作りを行っている方が多くいる一方、工夫している人の回答の中にも、「意思、意志、意識」という言葉が目立ちました。また、「特に工夫をしていない」と回答された方のコメントには、「決断のみ」「お金をかけたくない」などがありました。
ここで、皆さんの禁煙の工夫を見ていきたいと思います。
・Twitterなどで宣言をする(20代/パート・アルバイト/女性)
・タバコを買わない(20代/会社員/男性)
・前回禁煙外来に通ったがやめられなかった。次もやはり禁煙外来に通う予定(40代/専業主婦/女性)
・加熱式タバコでニコチンの摂取を抑えて、機器が壊れたら本格的な禁煙をと考えていた(50代/専業主婦/女性)
・最初は本数を減らさずに加熱式タバコとノンニコチンスティックを併用し、100%ノンニコチンスティックに切り替えた(30代/会社員/女性)
・おうちカラオケをしている(30代/パート・アルバイト/男性)
・沖縄黒糖飴を食べる(男性/会社員/70代)
・吸わない日が増える方にモチベーションを持つ(30代/パート・アルバイト/女性)
意志の力、禁煙外来、加熱式たばこ等、涙ぐましい努力が伺えます。
■禁煙を行ってみて、良い変化があれば教えてください。
禁煙の効果は男女共に「運動するようになった」が4割と最も多く、次いで「よく眠れるようになった」「お金が掛からなくなった」の順に多くなりました。
このように良い変化が得られる一方で、禁煙しない理由は「やめられるとは思えない」が約4割と最も多く、「やめる理由・必要性を感じない」の約4倍となっています。
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今回のアンケート結果から、禁煙を実行することは、新型コロナウイルスの流行で一層難しくなっていることがわかります。喫煙者の3割は新型コロナウイルス流行前後で喫煙量が増加。その理由の多くが、不安、孤独、ストレス、気分転換です。それゆえ、喫煙者のほとんどが禁煙の予定や意志があるにも関わらず、そのうちの7割は禁煙を途中で断念してしまっています。
運動の習慣化により禁煙に繋がることがあるようなので、ストレス解消も兼ねて、ウォーキングやランニング等の軽い運動を始めてみてはいかがでしょうか?
【アンケート調査概要】
調査期間 :2021年5月23日~5月24日
調査方法 :ユーザーアンケート
調査対象 :「みんチャレ」の「健康・美容」「体重管理」「趣味・創作」カテゴリーのチームに所属する方