現在、たばこを愛用している成人の人数はおおよそどのくらいか知っていますか? 実に2,600万人。多くの人が喫煙をする中で、たばこにかかる税金は年々増加しています。そこで、ランク王株式会社(https://rank-king.co.jp/)が提供するメディア事業『ランク王』が、「たばこ税増税に伴う、たばこに関する意識調査」を実施しました。年々値上がりするたばこに対して喫煙者はどのように感じているのか、非喫煙者はたばこ自体に対してどのような印象抱いているのか、そして禁煙を決めた人々の理由はどのようなものであるか、様々な集計結果をご紹介していきます。

■ 約4割が喫煙者、約2割が過去に喫煙経験あり 

今回の調査におけるたばこは、紙たばこ、加熱式(iQOSなど)、水たばこ、電子たばこ(VAPE)などを指します。まずは、喫煙経験についての調査結果を見ていきましょう。調査を行なった1,000人のうち約4割が喫煙者、約2割が過去に喫煙者であったが現在は禁煙していると回答しました。たばこの値段は年々増加し、今年の4月には店内での喫煙が原則禁止になった中、禁煙せざるを得ないと判断した人が一定数いたようです。

■喫煙者の内でたばこ税が増加した後も喫煙を続ける人、約8割 

10月1日から始まるたばこ税増税を受けて、大手メーカーが各銘柄を約20〜50円値上げすることを予定しています。そこで喫煙者に「10月からたばこ税が増税しますが、喫煙頻度を変えますか? 」という質問を尋ねました。 すると、喫煙者の約5割は今まで通りタバコを吸い続けると回答しました。一方で約3割の人がこれまでより吸う頻度を減らす、約2割が禁煙を検討すると回答していることから、値上げが喫煙者に与える経済的な影響が大きいことが分かりました。ただ、そんな中でも喫煙を続けると回答していた人が約8割と、大多数を占めたことが指摘できます。

紙たばこ利用者が減少気味、約3割が電子たばこなど

喫煙者だと回答した方に吸っているたばこのタイプを質問したところ、紙たばこと回答した人が約6割、iQOSなどの加熱式たばこが約3割、電子たばこが約1割という結果になりました。従来は紙たばこを吸っていた人も、健康志向が高まる時代の流れに合わせて人体への悪影響を減少させるiQOSなどに移行した人が多いようです。また、今年の4月に改正健康増進法が完全施行になったことで「紙たばこは吸えないが、加熱式たばこなら吸える」という店舗が増えたことも紙たばこ利用者が少なくなった理由と言えます。

■喫煙者が禁煙を始めた理由は…… ?

過去に喫煙者であったが現在は禁煙していると回答した人に、禁煙の理由を尋ねました。すると、「金銭的負担」「美容や健康への配慮」「喫煙所の減少」「子育てへの配慮」などの声が多く挙げられました。その中でも多くの人が「値上げ」を理由としてあげており、数十円単位の値上げでも、喫煙者に与える影響はとても大きいことが分かりました。また、過去に行われたたばこ税増税を良いタイミングだと考えて禁煙を始めたという声もあり、今回のたばこ税増税も喫煙者にとって大きな影響を及ぼすことが予想されます。

“公共の場所での喫煙場所が減ってきて喫煙スペースを探すのに苦労することが多くなった。また、たばこ製品の度々の値上げによる金銭的負担から禁煙しました。”
(50代,男性,会社員 アンケート結果より抜粋)
“健康、美容によくない、お金もかかる、臭いもつくなどデメリットが大きいと思った為”
(40代,女性,会社員 アンケート結果より抜粋)
“煙草を吸える場所が次第に減っていき吸う場所を探すのが億劫になった。また、時代の流れで加熱式に変えたが口に合わず、また充電が億劫で面倒さが吸いたい気持ちを上回ってしまった。”
(20代,男性,会社員 アンケート結果より抜粋)
“タバコは値段が高いので節約のために、また健康のためにも禁煙しました。”
(40代,女性,アルバイト アンケート結果より抜粋)
“子供の妊娠を知り、禁煙を決意しました。”
(20代,女性,フリーランス アンケート結果より抜粋)

■非喫煙者でたばこに対してマイナスな印象を抱いている人、約7割

それでは、喫煙をしない人はたばこに対してどのような印象を持っているのでしょうか?

最初の調査で「非喫煙者」と回答した方に「喫煙者に対するイメージを教えてください」と質問しました。すると、非喫煙者の約7割がたばこに対して「マイナスな印象を抱く」、約2割が「特に印象は変わらない」と回答しました。過半数以上もの人がたばこに対してマイナスイメージがあるのは、たばこ独特の臭いや健康への懸念が原因のようです。たばこは吸っている本人だけでなく、周りにいる人に対しても受動喫煙などによって健康被害をもたらすと言われています。今回のたばこ税増税によって禁煙を検討する喫煙者が増えることも、非喫煙者側からすると嬉しい流れだと言えるでしょう。

***

いかがだったでしょうか? 調査を通じて、喫煙者側と非喫煙者側のたばこに対する意識の違いが明らかになりました。たばこの増税を始め、禁煙の機運が高まっている世の中ですが、禁煙者も喫煙者も、お互いが気持ちよく過ごせる世の中を目指していきたいですね。

【調査概要】
調査日程:2020年9月13日 〜 2020年9月15日
調査方法:インターネット
調査人数:1,000名

 

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