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寒くなってくるとインフルエンザにも注意が必要です。株式会社 明治が実施した、日本全国の18歳以下の子供を持ち、同居する男女(20歳以上)1000人を対象に、「パパとママのインフルエンザ予防接種実施意向」に関する調査をご紹介しましょう。(実施時期:2020年9月10日~9月14日)。

また、今回の調査結果に対して、「NPO法人VPDを知って、子どもを守ろうの会」理事を務める傍ら、かかりつけ小児科医として日々患者さんと接している「クリニック ばんびぃに」院長の時田 章史先生のお話も掲載します。

コロナ禍で迎える初めてのインフルエンザシーズンに、家庭における感染対策意識に着目しました。本調査が感染予防の取り組みとインフルエンザワクチン接種の大切さを考えるきっかけになればと考えています。

* * *

「予防接種を受けたい」と回答したパパ・ママは、約7割。接種意向が最も高いのは、20~30代のパパ

昨年、インフルエンザの予防接種を受けた人は回答者の50.8%となる。今年はどうかというと、インフルエンザの予防接種を受けたいという人は全体で69.0%にのぼり、また昨年受けなかった人のうち41.3%が今年は受けたいと回答していることから、昨年よりも接種希望者が増えることが予想される。性年代別では、今年接種を受けたいと回答した人の割合が他の年代と比べて高いのは、20~30代の男性である。接種を希望する理由としては、最も回答者が多いのが「インフルエンザを発症したくないから」(33.3%)、次いで「子どもにうつしたくないから」(27.7%)、「新型コロナウイルスとの同時流行に備えたいから」(13.9%)と続く。

今年、インフルエンザに感染してしまうことへの一番の不安は、「新型コロナウイルスかインフルエンザかわからない」(58.7%)こと。

年末年始も約7割の人が「外出は控え、自宅で過ごす」と回答

インフルエンザに感染することへの不安として、最も回答者が多いのが「新型コロナウイルスかインフルエンザかわからない」(58.7%)、次いで「重症化しないか」(48.7%)、「家族にうつしてしまわないか」(44.2%)、「すぐに治療できるのか」(32.0%)と続く(複数回答可)。また、20代女性が最も高い割合で回答した、「育児をどうするか」という不安もある。さらに今年は、「新型コロナウイルスとインフルエンザの同時感染をしてしまわないか」(29.7%)、「病院に行き新型コロナウイルスに感染しないか」(30.2%)という不安もある(複数回答可)。以上のような不安からか、今年の年末年始は「外出は控え、自宅で過ごす」(69.6%)と回答した人が多く、次いで「初詣(参拝)に行く」(22.5%)、「帰省する」(18.9%)、「忘年会・新年会へ参加する」(7.8%)と続く(複数回答可)。

Q あなたは昨年、インフルエンザの予防接種を受けましたか。(お答えは1つ)
■昨年のインフルエンザ予防接種を「受けた」割合は50.8%である。

Q あなたは今年、インフルエンザの予防接種を受けたいと思いますか。(お答えは1つ)

■今年、インフルエンザ予防接種を受けたい人は全体で69.0%である(「とても受けたいと思う」39.9%、「受けたいと思う」29.1%の合計)。

■今年インフルエンザ予防接種を受けたいと回答した人の割合が高いのは、20~30代の男性である(「とても受けたいと思う」、「受けたいと思う」の合計)。

■昨年受けていないが、今年は受けたいと回答した人は41.3%である(「とても受けたいと思う」11.6%、 「受けたいと思う」29.7%の合計)。

Q あなたが今年、インフルエンザの予防接種を受けたいと思う理由を「1位」から「3位」までお答えください。(お答えはそれぞれ1つ)

■インフルエンザの予防接種を受けたい理由
【1位】「インフルエンザを発症したくないから」(33.3%)
【2位】「子どもにうつしたくないから」(27.7%)
【3位】「新型コロナウイルスとの同時流行に備えたいから」(13.9%)

■20代女性で最も高い割合の人が回答した理由が、「子どもにうつしたくないから」(43.8%)である。

■「配偶者/パートナーに強く言われているから」と回答した人の17.5%が男性で、女性は5.1%だった。男性のほうが3倍近い割合であり、女性から強く言われていると推測される。

■「配偶者/パートナーから強く言われているから」と回答した人の割合が性年代別で最も高いのは、30代男性である(25.8%)。

■昨年受けていないが、今年は受けたい理由として最も割合が高いのは、「新型コロナウイルスとの同時流行に備えたいから」(30.5%)である。

Q あなたが今年、インフルエンザの予防接種を受けたくないと思う理由をお答えください。(お答えはいくつでも)

■今年、インフルエンザの予防接種を受けたくない理由で最も割合が高いのは、「毎年受けていないから」(48.1%)である。次いで「費用が高いから」(33.2%)、「インフルエンザにはかからないと思っているから」(21.6%)、「予防接種をしてもインフルエンザにかかったことがあるから」(19.4%)と続く。

■男性20~30代は、「インフルエンザにはかからないと思っているから」(男性20代38.7%、男性30代37.5%)を理由として回答した人の割合が、他の性年代より突出して高い。

Q  あなたのインフルエンザの予防接種の頻度をお答えください。(お答えは1つ)

■インフルエンザの予防接種の頻度について最も割合が高いのは、「毎年受けている」(43.2%)である。次いで「インフルエンザの予防接種を受けたことはない」(19.2%)、「それ以下の頻度で受けている」(18.8%)、「2~3年に一度の頻度で受けている」(14.6%)と続く。

Q  あなたは今年、配偶者/パートナーにインフルエンザの予防接種を受けて欲しいと思いますか。(お答えは1つ)

■配偶者/パートナーにインフルエンザの予防接種を受けて欲しい人は、全体で81.4%である(「とても受けてほしいと思う」44.3%、「受けてほしいと思う」37.1%の合計)。

Q あなたが今年、配偶者/パートナーにインフルエンザの予防接種を受けて欲しいと思う理由をお答えください。(お答えはいくつでも)

■インフルエンザの予防接種を受けて欲しい理由について最も割合が高いのは、「子どもにうつしてほしくないから」(69.4%)である。次いで「インフルエンザを発症してほしくないから」(68.4%)、「新型コロナウイルスとの同時流行に備えたいから」(44.2%)、「インフルエンザの重症化を防ぐため」(40.0%)と続く。

■女性20代は「子どもにうつしてほしくないから」を理由として回答した人の割合が、女性50代以上は「新型コロナウイルスとインフルエンザの同時罹患を防ぐため」を理由として回答した人の割合が全体よりも高い。

Q あなたが今年、配偶者/パートナーにインフルエンザの予防接種を受けて欲しくないと思う理由をお答えください。(お答えはいくつでも)

■インフルエンザの予防接種を受けて欲しくない理由について最も割合が高いのは、「費用が高いから」(36.0%)である。次いで「毎年受けていないから」(32.6%)、「予防接種をしてもインフルエンザにかかったことがあるから」(21.7%)、「副作用が怖いから」(15.4%)と続く。

■「予防接種に行くと新型コロナウイルスに感染しそうだから」と答えた人は、全体で14.9%である(最も回答した割合が高いのは、性年代別で50代以上の男性である。30%と、他世代と比較し最多)。

Q あなたの例年と比較した、今年のインフルエンザに対する予防意識をお答えください。(お答えは1つ)

■今年のインフルエンザに対する予防意識が例年よりも高い人は、全体で59.1%である(「例年よりとても高い」28.5%、「例年より高い」30.6%の合計)。

Q あなたがインフルエンザに感染してしまうことへの不安や、困りごとをお答えください。(お答えはいくつでも)
■インフルエンザ感染の不安や困ることについて最も割合が高いのは、「新型コロナウイルスかインフルエンザ
かわからない」(58.7%)である。次いで「重症化しないか」(48.7%)、「家族にうつしてしまわないか」(44.2%)、「すぐに治療できるのか」(32.0%)と続く。

■「新型コロナウイルスとインフルエンザの同時感染をしてしまわないか」不安と回答した人は全体の29.7%、「病院に行き新型コロナウイルスに感染しないか」不安と回答した人は全体の30.2%である。

■「育児をどうするか」と回答した人の割合が最も高いのは20代女性である(56.8%)。

Q インフルエンザシーズンに37.5℃以上の熱が出たらどうしますか。(お答えはいくつでも)

■インフルエンザシーズンに37.5℃以上の熱が出たらどうするかについて最も割合が高いのは、「すぐに病院に行く」(50.3%)である。次いで「保健所または病院へ連絡する」(39.6%)、「病院にはいかず自力で治す」(18.1%)と続く。

Q あなたはどの程度インフルエンザワクチンの効果を期待していますか。(お答えは1つ)

■インフルエンザワクチンの効果を期待している人は、全体で71.5%である(「とても期待している」21.6%、「期待している」49.9%の合計)。

Q あなたは今年のインフルエンザシーズンは予防接種以外にどのような対策をしますか。(お答えはいくつでも)

■予防接種以外で実施する対策として意向が最も割合が高いのは、「手洗いをする」(85.4%)である。次いで「うがいをする」(74.9%)、「マスクをする」(72.7%)、「外出を控えたり、人込みを避ける」(48.9%)と続く。

Q あなたは今年の年末年始はどのように過ごしますか。(お答えはいくつでも)

■今年の年末年始の過ごし方について最も割合が高いのは、「外出は控え、自宅で過ごす」(69.6%)である。次いで「初詣(参拝)に行く」(22.5%)、「帰省する」(18.9%)、「忘年会・新年会へ参加する」(7.8%)と続く。

Q あなたは今までにインフルエンザに感染した経験はありますか。(お答えは1つ)

■インフルエンザに感染した経験がある人は、全体で75.7%である(「複数回経験がある」49.2%、「一度経験がある」26.5%の合計)。

■今年ワクチンを受けないと答えた人のうち41.6%は、過去に複数回インフルエンザの感染経験がある。

今回の調査を通じて、新型コロナウイルスの流行によって一般生活者の健康への意識、特にインフルエンザワクチンへの対応に変化があったか、また、この秋冬のシーズンを迎えるにあたって、一般生活者がどのように年末年始を過ごそうとしているかを知ることができればと考えました。
感染対策の柱として、手洗いやマスク着用、ソーシャルディスタンスなどのうつさない・うつらない工夫、インフルエンザワクチンの接種が肝心です。また、自身の健康の維持のため、バランスの取れた食事を心がけましょう。


専門家のコメント

時田 章史先生(「クリニック ばんびぃに」院長)
1984年順天堂大学医学部卒業後、同大学院に進学し研究に携わる。
豪州ガーバン医学研究所留学を経て、順天堂大学医学部小児科講師(現非常勤)、
2015年より港区白金台に「クリニックばんびいに」を開設、“プレイスタイル乳児健診”を展開中。日本小児科医会公衆衛生委員会委員、東京小児科医会理事、港区医師会理事、 2017年より“VPDを知って、子どもを守ろうの会”の理事を務める。

医療現場から見たワクチン接種動向

◆今年はワクチン接種希望者が増加
調査では、今年インフルエンザの予防接種を受けたいという人が全体で69.0%という結果が出ましたが、当クリニックでも予防接種の予約受付を開始した9月中旬よりかつてないほどの速さで予約が埋まりました。

また、昨年受けなかった人でも今年は受けたいという人が41.3%いると結果にあるように、「これまで予防接種を受けたことがないけれど、今年は受けたい」という患者さんが多い印象です。
なかでも、今年接種したいと回答した人が20~30代の男性で多いのは、コロナのみならず、インフルエンザでも仕事を休むわけにはいかないという危機感の表れだと考えられます。インフルエンザに感染するリスクを少しでも減らすのに、ワクチン接種は最も有効な手段のひとつです。

◆流行を抑えるには、一人でも多くワクチン接種を​
ワクチンを接種すると、体内でウイルスに対する抗体ができ、その抗体によってインフルエンザなどの感染症に感染しにくくなります。また万一感染しても、重症化を防ぐことができます。
インフルエンザの感染により重症化するリスクが高いのが、小児と高齢者です。小児では、インフルエンザによる合併症として脳症や脳炎、あるいは気管支炎から肺炎を発症することがあります。また高齢者においても、ウイルスが気管を損傷して肺炎を発症することがあり、いずれも命に関わる深刻な状態です。
重症化のリスクが高い小児や高齢者のみならず、社会全体でインフルエンザの流行を抑えるためには、ワクチンを接種する人を一人でも増やしてインフルエンザに対する集団免疫を高めることです。流行の規模を抑えることができれば、インフルエンザの感染に起因する脳症や脳炎、肺炎の発生頻度も抑えることができます。

◆ワクチン接種は感染症予防の基本
調査では、インフルエンザを受けたくない理由として、実に三人に一人が「費用が高いから」と回答しています。ワクチンの費用は医療機関により異なりますが、小児で3,000~5,000円、大人で1回につき3,000~4,000円程度。毎年接種する必要があることを考えると、費用がネックになる方が多いのは当然です。現在、自治体によってはワクチン接種に対する助成制度を設けているところもあるので、利用しない手はありません。ぜひ、家族みなさんの接種を検討していただきたいと願っています。

これからの時期、もし熱が出たら、かかりつけ医にまずお電話でご相談ください。かかりつけのない方は都道府県設置の相談センターにお電話していただくと、近隣で対応していただける医療機関をご紹介いただけます。また新型コロナに関しては引き続き保健所が相談に乗っていただけます。
今年は新型コロナウイルス感染のリスクを考慮し、医療機関においては慎重な対応が求められています。まずお電話で相談し、容態に大きな変化がなければ発熱から約24時間は自宅で様子を見てから受診されることをおすすめします。

調査では、今年の年末年始は69.6%の方が「外出は控え、自宅で過ごす」と回答されました。これは、皆様の感染症に対する高い意識の表れだと思います。新型コロナウイルスの感染を予防するには、3密を避ける、マスクを着用するといった対策が不可欠です。また、感染症全般に対する免疫力を高めるには、質の良い睡眠と栄養バランスのとれた食事、そしてワクチンの接種も重要です。感染症対策は徹底していただきながら、「今年だから」ではなくこの先もずっと感染症予防のための体調管理とワクチン接種を続けていただきたいと思います。


【調査名】「パパとママのインフルエンザ予防接種実施意向」に関する調査
【調査対象者】・日本全国の18歳以下の子供を持ち、同居する20歳以上の男女1000人
・性別、年代別による均等割付
【調査手法】インターネット調査
【調査時期】2020年9月10日(木)~2020年9月14日(月)

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