揚げ物に向く主な油
揚げ物には加熱に強く、酸化しにくい油が向いている。その条件を満たし、スーパーマーケットなどで入手しやすい油を紹介する。
・菜種油(キャノーラ油)
菜の花の種子から採油。キャノーラ油と呼ばれるものは、改良された菜種の品種であるキャノーラ種を原料にしている。
・コーン油
とうもろこしのわずか5%を占める胚芽から採取した油。アメリカでの生産量が多い。コクがあってこうばしいので揚げ物に風味がつく。
・大豆油
大豆が原料なので、あっさりしているが豆の旨みもある。サラダ油は大豆油と菜種油を調合したものが一般的。ビタミンKが豊富。
・紅花油
別名は「サフラワー油」。原料は紅花の種子で、近年は採油用に改良した高オレイン酸の品種を使うのが主流。ビタミンEの含有量が多い。
・落花生油
多量の油脂を含む落花生から採油。ナッツ類特有の甘く、独特な香味があり、カリッと歯ごたえよく揚がる。中華料理でよく使われる。
・グレープシードオイル
原料はワインの醸造時に取り除かれるブドウの種子。澄んだ黄緑色で無味無臭。揚げ物に使うと油ぎれがよく、軽く仕上がる。
取材・文/安井洋子 撮影/泉 健太
※本記事は『サライ増刊 男のだいどこ』2012 春号に掲載されたものです。
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