
“寅さん”ゆかりの地として知られる葛飾、柴又帝釈天。参道で、200年と最古の木造店舗である『い志ゐ』は菓子と漬物の店。日々、参拝土産や買い食い目当ての客で大変な賑わいを見せる。
「戦前までは呉服屋でしたが、贔屓のお客さまに自家製の漬物や菓子をお出しするうち、次第に本業となりました」と、4代目店主の石井久喜さん(46歳)。久喜さんの父が代々の久寿餅や芋羊羹を作り、久喜さんがどら焼きやフルーツ大福など、家族で手作りに励んでいる。

きめの細かい餅で果物を包む
久喜さんは京都『仙太郎』で和菓子作りの研鑽を積む。さらに、「小豆、米、芋など和菓子の基本的な材料はみな野菜です。野菜について知識が深まれば、和菓子の道を極める一助になるのでは」と、野菜ソムリエの資格も取得。そのとき、果樹農家さんに出会い、フルーツ大福を作ろうと決意した。
餅皮は北陸産のもち米を、餡は果物の酸味に合わせ、淡い味わいの白餡をこしらえる。のびよく、すっととろけるフルーツ大福は参拝のおともだけじゃもったいない。


住所:東京都葛飾区柴又7-6-20
電話:03・3657・1749
営業時間:9時〜17時
定休日:不定
交通アクセス:京成金町線柴又駅から徒歩約3分
取材・文/山﨑真由子 撮影/齋藤 明
※この記事は『サライ』本誌2026年2月号より転載しました。












