写真・文/矢崎海里

さんま、新米、いも、栗、かぼちゃ……。
秋は特においしいものが多く、ついつい食べ過ぎてしまいますよね。
今回はそんな食欲の秋にぴったり、内臓脂肪を減少させる効果のある、お酢を使った野菜中心のおつまみをご紹介します。
もちろん、おかずや作り置きにも変身する優れたレシピです。
食べ過ぎ・飲みすぎに気を付けつつ、エネルギーや脂質を抑えたおつまみで、おいしく健康に過ごしましょう。
紫キャベツとサラミの粒マスタードマリネ

【材料】(2人分)
紫キャベツ 150g
人参 50g
塩 適量
サラミソーセージ 20g
★酢 大さじ1
★オリーブオイル 大さじ1/2
★粒マスタード 大さじ1/2
★はちみつ 大さじ1/2
★胡椒 少々
【作り方】
1.紫キャベツと人参は千切りにして、塩を加えてよく揉み込み、15分ほど置く。水でさっと洗い流して水気を切る。

2.サラミソーセージを千切りにする。
3.ボウルに★の調味料を合わせ、1、2を加えて和えたら完成。

サラミの塩気と酸味のあるハニーマスタード味のマリネがポイントのおかずです。
紫キャベツと人参は加熱せず、塩もみをすることでシャキシャキ食感を残しています。
しっかりとした食べ応えで、よく噛むことで満腹感もあり、食べ過ぎ防止におすすめです。
おつまみはもちろん、作り置きおかずとしてもぴったり。
清潔な容器に入れて、冷蔵庫で3日ほど日持ちします。
エネルギー:133kcal
食塩相当量:0.7g
たっぷりガリの和風ポテトサラダ

【材料】(2人分)
じゃがいも 中2個
甘酢生姜(汁を切ったもの) 20g
大葉 4枚
★甘酢生姜の汁 大さじ1~
★マヨネーズ 大さじ1
★塩・胡椒 適量
★かつお節 適量
【作り方】
1.じゃがいもは皮つきのまま水でよく洗い、ひとつずつ濡らしたキッチンペーパーに包みます。耐熱容器に入れてふんわりラップをして、600Wの電子レンジで3分、一度取り出して裏返して同様に3分加熱する。
2.やけどに注意しながら、熱いうちにフォークでつぶしながら皮を取り除く。

3.甘酢生姜と大葉はみじん切りにしておく。
4.2のじゃがいもに3と★の材料を加えてよく混ぜ、冷蔵庫でしっかり冷やしたら完成。

エネルギーや脂質の高いポテトサラダも、ガリを使ってヘルシーに。
市販のポテトサラダと比較して、1人分でエネルギーを約30kcalカットしています。
マヨネーズの使用は少なめにして、ガリの漬け汁を活用することで、パサパサせず爽やかなポテトサラダに仕上がります。
甘酢生姜の汁は、じゃがいもの水分量によって調節してください。
手巻き寿司などで余ったガリのリメイクレシピとしてもおすすめです。
じゃがいもは加熱すると皮がむきやすくなるため、やけどに注意しながら熱いうちに皮をむきつつフォークでつぶしていきましょう。
エネルギー:116kcal
食塩相当量:0.5g
ブロッコリーの浅漬け

【材料】(作りやすい分量)
ブロッコリー 1株
★塩昆布 ふたつまみ
★白だし 大さじ2
★酢 大さじ1
★赤唐辛子(輪切り) 1本分
【作り方】
1.ブロッコリーは小房に分ける。芯は固い部分を除いて薄切りにする。
2.耐熱容器に1を入れ、水を(分量外)大さじ2入れ、ふんわりラップをする。600Wの電子レンジで3分加熱し、水切りをする。

3.粗熱が取れたら★の調味料を揉み込み、チャック付き保存袋に入れる。口を閉じて冷蔵庫で1時間漬けたら完成。

食卓の彩りにも大活躍するブロッコリーの浅漬け。
冷蔵庫で3日程度日持ちします。
まだまだ暑い日が続くので、さっぱりとした味付けは箸休めにもぴったりです。
水分は少なめなので、お弁当のおかずにも活用できます。
エネルギー:21kcal
食塩相当量:1.0g
* * *
お酢は毎日大さじ1(約15ml)を継続的に取り入れることで、中性脂肪の減少や血圧の低下、血糖値の上昇抑制などさまざまな効果が報告されています。
最近はドリンクタイプのお酢も増えてきているので、毎日の生活で上手に取り入れていきましょう。
文/矢崎海里(やざき・かいり)
管理栄養士やフードスペシャリストなどの資格を生かし、企業で働く傍ら、Webメディアでも活動。おいしく食べて健康になれるごはんを研究中。
