写真・文/矢崎海里
梅雨の季節になり、どんよりした天候が続くようになりましたね。
湿度が高いこの時期はむくみや頭痛、だるさなどの体の不調が起こりやすくなります。
今回は少しでも快適に梅雨を過ごせるよう、不調時の食事ポイントやおすすめメニューをご紹介します。
軽いストレッチなどの運動や、睡眠などの休息と合わせて、食事も意識していきましょう。
梅雨の不調とは
梅雨時期は湿度が高かったり、気温差が激しかったりする影響で、むくみ、疲れやだるさ、頭痛、食欲不振などの不調が起こりやすくなります。
・むくみ
むくみはリンパの流れが悪くなったり、体内の水分バランスが崩れたりすることによって起こります。
塩分の摂りすぎを避けて、素材の味を生かした味付けを心がけることが大切です。
余分なナトリウムを体外に排出してくれるカリウムを含む、野菜や果物、いも、海藻類なども意識して摂りましょう。
・疲れ、だるさ
食事では欠食をせずに3食しっかり食べることが大切です。
代謝や健康維持に必要なエネルギー源はもちろん、ビタミン・ミネラルも意識して摂るよう心がけましょう。
・食欲不振
食欲が湧かない場合、にんにくや玉ねぎなどの香味野菜や、スパイス、柑橘類や梅干しなどの酸味を利用して食べたくなる工夫してみてください。
胃腸の調子が優れない場合は、おかゆや柔らかく茹でたうどん、脂質の少ない肉や魚、繊維が少なく消化しやすい山芋やかぶなどがおすすめです。
エネルギー源となる栄養素をしっかり補いましょう。
食事以外では湯船に浸かる、睡眠を十分に取るなど休息も重要です。
自宅で軽い運動やストレッチなど、少しでも体を動かしてリラックスしましょう。
ここからは梅雨時期の不調におすすめのレシピをご紹介します。
とろろ昆布とささみのおうどん
【材料】(1人分)
冷凍うどん 1玉
鶏ささみ 1本
梅干し 1個
とろろ昆布 ひとつかみ
青ねぎ(小口切り) 適量
お湯 200cc
白だし 大さじ1と1/2
【作り方】
1.鶏ささみはすじを取り、沸騰したお湯で5分茹でる。
2.梅干しは種を取り叩き、ほぐした1と和える。
3.1のお湯で冷凍うどんを茹で、湯切りをする。
4.うつわにお湯と白だしを入れ、3を入れる。2、とろろ昆布、青ねぎを散らして完成。
とろろ昆布の優しいおだしがホッとする一品です。
蒸し暑いときは冷たい麺が食べたくなりますが、体を冷やさないよう温かい麺類がおすすめです。
だしと梅干しの酸味を生かし、食欲をそそる工夫をしています。
鶏ささみやうどんなど、消化にいい食材を使用しているのもポイントです。
胃腸の調子が優れない時は、少し長めにうどんを茹でてください。
つゆを全て飲まずに残すことで、塩分摂取量も2/3程度に抑えることができます。
エネルギー:314kcal
食塩相当量:5.0g
* * *
食欲がない時は、栄養価の高い雑穀米や卵、大豆製品などもおすすめです。
上手に取り入れて、梅雨を乗り切りましょう。
文/矢崎海里(やざき・かいり)
管理栄養士やフードスペシャリストなどの資格を生かし、企業で働く傍ら、Webメディアでも活動。おいしく食べて健康になれるごはんを研究中。