うちで過ごす時間が増えたここ数年、パン作りを楽しんでいる方が増えているようです。せっかく作るなら、見た目もよく、おいしいパンを作りたいものです。
そこで、全国に1万人以上の生徒を持つ大人気パン教室を主催している、松尾美香さんの著書『本格パン作り大全』から、自宅でプロ級のパンが焼けるレシピをご紹介します。
レシピ/松尾美香
シナモンロール
【材料】(6個分)
●生地
イーグル(強力粉) 250g
インスタントドライイースト 4.5g
塩 4.5g
砂糖 20g
卵 35g
牛乳 150g
バター 25g
●フィリング
バター 50g
ブラウンシュガー 90g
シナモンパウダー 15g
●フロスティング
クリームチーズ 50g
バター 30g
粉糖 90g
レモン汁 5g
【下準備】
◎ フィリングを作る。
1.室温に戻したバターをミキサーにかける。ブラウンシュガーとシナモンパウダーを3回に分けて加え、そのつどよくミキサーにかける。使う直前まで冷蔵庫に入れておく。
◎ フロスティングを作る。
1.室温に戻したクリームチーズとバターをミキサーにかける。粉糖を2回に分けて加え、そのつどよくミキサーにかける。
2.レモン汁を加え、ざっとミキサーにかける。使う直前まで冷蔵庫に入れておく。
《POINT》レンジで温めるとより美味しく食べられます。
【作り方】
※ ストレート法の生地作り 1~9まで進め、28℃〜30℃で50分発酵させる。
※上記手順は本文の最後に記載。
1.2倍に発酵したらガスを抜き、俵型にする。ラップをふんわりかけ、15分休ませる。
2.巻き終わりを上にして、めん棒で20×25㎝に生地を伸ばす。
3.向こう側1cm を残し、フィリングを生地全体に塗り、手前から巻く。
4.巻き終わりをとじ、カードで6等分にカットする。
5.カット面を上にしてアルミカップ(10号)にのせる。残りを同様に作り、形をととのえる。35℃で30分発酵させる。
6.オーブンを190℃で予熱し、12分焼成する。粗熱がとれたら、フロスティングを生地の上にのせる。
* * *
※ストレート法の生地作り
◎材料を混ぜる
1.ボウルに卵、強力粉、イースト、砂糖、塩を入れ軽く混ぜ、牛乳を加えしっかり混ぜ合わせる。
2.粉気がなくなったら、台に出す。
3.台に擦り付けるように生地を伸ばして戻す、をひと塊になるまで繰り返す。
◎こねる
叩いてこねる
4.両手で生地を持ち、持ったまま叩き落として二つ折りにする。
5.90度横の生地を持ち、同様に叩き落として二つ折りにする。生地の表面がなめらかになり、弾力のあるグルテンができるまで繰り返す。
転がしてこねる
6.力を入れながら左手で右斜め上に転がし、転がしながら戻す。右手で左斜め上に転がし、転がしながら戻す。生地の表面がなめらかになり、弾力のあるグルテンができるまで繰り返す。
◎グルテンのチェック
7.生地を振りながら伸ばしてみて、すぐ切れず弾力があればこね上がり。すぐに切れるようならさらにこねる。
◎バターを入れて生地を丸める
8.カードで細かくカットしたバターを生地にのせ、台に生地を擦り付けるようにして混ぜ込む。
※バターは使用する直前まで冷蔵庫に入れておく。
9.台に打ち粉をし、生地を丸める
* * *
『本格パン作り大全』(松尾美香 著)
株式会社世界文化社
松尾美香(マツオミカ)
自家製酵母パン教室Orangerie主宰。大手・個人パンスクールに通った後、ル・コルドンブルーでディプロマを取得し、シニフィアンシニフィエにてシェフから本格的フランスパンの高度な技術を学ぶ。生徒数はのべ10,500人を超し、パン作りの通信講座は国内だけでなく海外からの受講者が多数出るほどの人気を誇る。