列車で朝を迎えて味わう漁師町の朝食、柑橘の香りに包まれたお茶とスイーツ、地元の伝説にふれる滋味深い料理。この夏だけのもてなしと美味を楽しむ列車旅へ。
WEST EXPRESS 銀河
京都駅(京都府)~新宮駅(和歌山県)
夜行特急で京阪エリアから紀南へ
串本で「漁師の朝ごはん」
京阪神エリアを拠点とする特急「WEST EXPRESS 銀河」が、7月~12月は京都駅と新宮駅を結び、朝昼夕に紀南らしい料理を味わうことができる。
夜行となる新宮行きでは、和歌山駅で夜食に人気店の和歌山ラーメンが、串本駅では潮の香りがする朝食が味わえる。昼行の京都行きでは、昼食に熊野をモチーフにした弁当が、夕食に沿線の食材を使った豪勢な弁当が出る。
すべての列車が、日本旅行が企画するツアー専用として運転される。往路で「銀河」を利用する2泊3日、復路で利用する1泊2日、往復で利用する2泊3日のツアーがあり、すべてに勝浦や串本での宿泊が組み込まれる。申し込み者多数の場合は抽選となる。
乗車案内
京都丹後鉄道 丹後くろまつ号
福知山駅(京都府)~天橋立駅(京都府)~西舞鶴駅(京都府)
天橋立を逍遥し本格懐石ランチを楽しむ
車内で供される料理が評判の「丹後くろまつ号」。令和3年の春夏限定の料理が味わえるコースの予約を受け付けている。新設の「旅する伝説味わいコース」は、福知山駅から天橋立駅を経由して西舞鶴駅に至る約4時間30分の旅。細川ガラシャら丹後地方の「七姫伝説」にちなんだ懐石ランチとスイーツが堪能できるほか、天橋立駅での自由時間も用意されている。
西舞鶴駅から天橋立駅までの1時間を、特製バーガー、スイーツのどちらかを味わえる「選べる丹後味わいコース」もある。
乗車案内
※この記事は『サライ』本誌2021年8月号より転載しました。年齢・肩書き等は掲載当時のものです。 (構成・文/遠藤則男 撮影/杉﨑行恭 写真/坪内政美、JR西日本、WILLER)