いまゲームやアニメなどをきっかけに、若い女性が刀剣に熱い視線を送っています。また、“絶滅危惧職”ともいわれた講談に突如現れた一人の講釈師によって、講談が復活の兆しを見せ始めています。

こうしたなかで「国宝応援団2018」では、刀剣と講談という意外な組み合わせを通じて、日本に脈々と受け継がれていく文化の魅力や逞しさを再発見するイベント「発見!刀剣×講談が生む<劇的ロマン>」を9月27日(木)に三越劇場で行ないます。

出演は、現代を代表する刀匠・河内國平(かわち・くにひら)さんと、人気講釈師・神田松之丞(かんだ・まつのじょう)さんです。

撮影/宮田昌彦

第一部では、いま最もチケットの取れない講釈師として知られる神田松之丞さんによる講談をお楽しみいただきます。読み物は、日本名刀伝より「正宗の婿選び」。相州(現在の神奈川県)の鎌倉の大刀匠・宝龍斎五郎正宗(ほうりゅうさい ごろう まさむね)が52歳のときに、一人娘のたがねの婿候補に、門弟から仙吾村正(せんご むらまさ)、団九郎正近(だんくろう まさちか)、彦四郎貞宗(ひこしろう さだむね)の3人を選び、21日間のなかでもっとも優れた刀を拵えた者を婿にするという。その結末は……。

國平さんは、第61回(1972年)、第62回(2009年)の伊勢神宮式年遷宮で太刀および鉾を制作し、石神神社(奈良県天理市)に伝来した「七支刀」の復元プロジェクトに携わった後、現在の玉鋼では不可能とされていた古刀の特徴である地紋「乱れ映り」を再現して、正宗賞を受賞した当代一の刀匠。松之丞さんの講談をいとぐちにして、ありし日の刀剣のロマン、講談が描く歴史ロマンについて対論トークします。

第二部では「なぜ、奈良・吉野で刀を創り続けているか」というテーマで、國平さんが語ります。なぜ刀剣は、戦いの武器や道具でありながら、国宝に指定されるような宝物とされたのか、平和といわれる時代になぜ刀作りを続けるのかなど、今年77歳になる國平さんが、後代に残したい思いを語ります。

当日は10月27日(土)から奈良国立博物館で開催される「第70回 正倉院展」や9月25日から京都国立博物館で行なわれる特別展「京のかたな 匠のわざと雅のこころ」 についてや、9月29日に京都・本能寺で行なう「秋の本能寺刀剣展」で披露する天下五剣VR体験展示についての解説も行ないます。

今秋の奈良・京都の旅行のテーマのひとつに「刀剣」を加える際のガイドとしても「発見!刀剣×講談が生む<劇的ロマン>」は、おすすめです。

「発見!刀剣×講談が生む<劇的ロマン>」
開催概要

《開催日時》
9月27日(木)17時~(開場16時30分)

《会場》
三越劇場(日本橋三越本店 本館6階)

《アクセス》
東京メトロ 銀座線・半蔵門線「三越前駅」下車
東京都中央区日本橋室町1-4-1
03-3241-3311

《参加費》
3000円

《チケット申し込み》
三越劇場
https://mitsukoshi.mistore.jp/
電話 0120-03-9354(10時~18時30分)

チケットぴあ(Pコードは、489-139)
https://t.pia.jp/pia/event/
電話 0572-02-9999

※チケットぴあは予定枚数終了しました。

 

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