長野県茅野市の高原リゾート、蓼科は北八ヶ岳の麓に広がります。清々しい高原はこれからが春本番。テニスやゴルフなどのスポーツやトレッキングなどで体を動かしたいものです。
遊び疲れた体をリラックスさせるには何と言っても温泉。蓼科温泉は戦国時代に武田信玄の隠し湯であったという歴史ある温泉です。
源泉は蓼科三室(みむろ)、滝の湯、親湯(しんゆ)の3か所。蓼科三室は、蓼科湖の湖畔に湧き、県内で唯一の高温の酸性泉です。滝の湯と親湯は単純温泉で、いずれも湯量も豊富な美肌の湯としても知られています。
宿は湖を見晴らす露天風呂や渓谷沿いの露天風呂などを備えるところが多く、大自然に囲まれる環境も心身の疲れをほどいてくれます。
蓼科から車で15分ほどのところには、北横岳と縞枯山の間に架かる「ピラタス蓼科」というロープウェイがあります。山麓駅から標高約2300mの山頂まで約7分、八ヶ岳やアルプスの山々を望む大パノラマや、貴重な高山植物なども楽しめます(写真は蓼科温泉ホテル親湯)。
取材・文/関屋淳子
桜と酒をこよなく愛する虎党。著書に『和歌・歌枕で巡る日本の景勝地』(ピエ・ブックス)、『ニッポンの産業遺産』(エイ出版)ほか。旅情報発信サイト「旅恋どっとこむ」(http://www.tabikoi.com)代表。