万華鏡の起源はスコットランドにある。1816年、色の三原色を定義したことで有名な物理学者、デビッド・ブリュースターが実験中に偶然発明した。その後、瞬く間に世界へ広がり、光と鏡の芸術品として発展を遂げ、儚い美しさで多くの人を魅了している。
今回紹介するスタイリッシュな2品を手がけたのは、新進気鋭の万華鏡作家・小野寺良明氏。工業デザイナーとしての経験を活かし、外装にはブラスト加工を施したアルミを使用。ボディ先端にある1.5mm幅の採光部に光が差すと、繊細な模様が目の前に広がる。
「幻想的な世界は、さながら小宇宙のよう。光源の種類や強弱によっても模様が変化するため、二度と同じ模様に出会うことはありません。ぜひ“一期一会の美”を堪能していただきたいです」と、小野寺氏は自信をのぞかせる。
模様を描く素材選びにもこだわった。「ギャラクシー」はガラス粒や天然石を用いて、銀河に浮かぶ青い星雲や流れる星々をイメージ。「マクロコスモ」はスワロフスキーやガラスのかけら、金属を使い、より変化に富んだ模様を描き出す。のぞけば心が癒える魅惑の世界に、誰もが虜になる逸品だ。
【今日の逸品】
ハンドメイド万華鏡「yライン-01」
K-glass
19,800円(消費税込み)