「月のしずく」「人魚の涙」などの美しい異名を持ち、世界最古の宝石ともいわれる真珠。その高貴な輝きを求め、世界で初めて養殖技術を確立させたのは日本だった。明治26(1893)年、御木本幸吉が三重県英虞湾で半円真珠の養殖に成功し、アコヤ貝による養殖法を創出した。穏やかで暖かい海はプランクトンが豊富で、アコヤ貝の成長に最適な環境だったのだ。以来、この地を中心に真珠養殖が発展し、伊勢志摩の名は高い技術を持つ名産地として、広く知れ渡ることとなる。
そんな志摩市にある滝田真珠は、「三重ブランド」認定卸。良質な真珠の見極めを重要視し、原料であるアコヤ真珠を、ベテランの目利きが厳しく選定する作業環境にはとことんこだわる。代表の滝田浩子氏は語る。
「作業は自然光が入る北向きの窓際で行ないます。蛍光灯の下では青みがかって見え、南側の強い光では影を落とすからです。傷がなく巻きが厚いこと、シルバーがきれいにのる暗めの色味であることなどを条件に選び、特殊技術でムラなく染色します」
その後、職人が手作業で丁寧にアクセサリーに仕上げていくが、サライとコラボした本品のデザインはシンプルでじつに上品。天然の色に近いしっとりしたシルバーの照りが、女性の顔まわりを美しく飾り、オンオフを問わず活躍してくれる。
【今日の逸品】
シルバーパールのアクセサリー
『サライ』×滝田真珠
47,520円(消費税8%込み)