今年は、ロマンス小説「ハーレクイン」の日本上陸40周年。「ハーレクイン」が日本に初上陸したときに10代だった少女たちも、今は立派なオトナな女性だ。そんな“ハーレクイン世代”の夫婦関係について、「ハーレクイン」を手掛けるハーパーコリンズ・ジャパンと、シニア女性誌部数No.1の「ハルメク」を発行するハルメクが実態調査を行った。現在の夫にどれくらい満足し、どのような関係を築いているのか、さらにどんな夫だったら「生まれ変わっても結婚したい」と思うのか。女性たちの本音を紹介する。
出典「(株)ハーパーコリンズ・ジャパン・(株)ハルメク 生きかた上手研究所調べ」
夫に対する満足度は100点満点で74.7点
まずは、現在の夫に対する満足度を尋ねている。すると、平均は74.7%。全体の57.6%が夫に対する満足度が100点満点中80点以上であり、全体的に満足度は高いようだ。
夫の「知性」「経済力」には満足だが、「性の相性」「行動力」「コミュニケーション」にはやや不満。
項目別に夫に対する満足度を比較すると、夫の「知性」「経済力」には8割超が満足していた。一方、「性(セックスやスキンシップ)の相性」「行動力」「人とのコミュニケーション」に満足している割合は6割前後と、相対的に低い結果となった。
夫には「同志」「恋人」でいてほしいが、実際は「同居人」
「現実の夫」を例えるならば…? 最も多かったのは、「同志」37.5%、「同居人」27.7%だった。理想の夫の場合は、1位は「同志」45.1%、続いて「恋人」14.1%、「同居人」13.6%とのことなので、若干理想と現実では差があるようだ。
夫に対する満足度は、「現実の夫」と「理想の夫」の差の有無で17.5点の差。
夫に対する満足度(100点満点)は「現実の夫」と「理想の夫」が一致している場合の平均は80.6点、異なる場合の平均は63.1点と、17.5点の差が生じた。
半数近くの女性が、生まれ変わっても「現在の夫を選ぶ」と回答。
生まれ変わっても現在の夫と結婚できるとしたら、「現在の夫を選ぶ」50代~70代女性は46.7%だった。
「現在の夫を選ぶ」と回答:自分にも多くの欠点があるし、パーフェクトな人なんていない。出会った人とこれだけ長く一緒にいられたのだから、きっと運命の人なのだと思えるから。(63歳)
「現在の夫を選ばない」と回答:(違う人を選んで)夫婦でもっと語り合い二人で同じ方向を向いて自分たちの家庭を築いていきたいと思うから。自分が築いた家族の事より、自分の親戚との関わりの方を大事にする人は選ばない。(69歳)
「現実の夫」が「恋人」「同志」の場合、生まれ変わっても「現在の夫を選ぶ」割合が高い。
「現実の夫」は自分にとって「恋人」とする50代~70代女性の約8割、「同志」とする50代~70代女性の約6割が、「生まれ変わっても現在の夫を選ぶ」と回答した。一方、「現実の夫」は自分にとって「同居人」とする50代~70代女性が「生まれ変わっても現在の夫を選ぶ」割合は、約5人に1人(21.6%)にとどまった。
「現実の夫」を「恋人」ととらえ、生まれ変わっても「現在の夫を選ぶ」と回答:年の差婚でたぶん私の方が先に死んでしまいます。普通の夫婦よりも一緒に過ごせる時間が短いと思うので、その分が取り戻せるなら、生まれ変わって再び出会って一緒に過ごしたいです。(62歳)
「現実の夫」を「子ども」ととらえ、生まれ変わったら「現在の夫を選ばない」と回答:主人ではなく、我が子の状態になっているので、もっと自立した男性と結婚したいです。子供は成長して巣立ちましたが、夫は死ぬまで巣立ちません。(58歳)
「性の相性」「リーダーシップ」「性格」に満足していると、現在の夫と「来世でも結婚したい」と思う。
項目別の満足度と、来世でも結婚するかを比較してみると、現在の夫について「性の相性」「リーダーシップ」「性格」等に満足している50代~70代女性の6割超が、「生まれ変わっても現在の夫を選ぶ」と回答した。
夫婦といっても、血のつながりはなく、所詮は赤の他人同士。それでも関係を良好に築き“同志”と思えた時、「来世も結婚したい」と思う女性は多いようだ。
文/鳥居優美