写真・文/石津祐介
ウルル(エアーズロック)への運航が開始
オーストラリアの航空会社ジェットスターが、2018年8月3日からクイーンズランド州のブリスベンと、ノーザンテリトリーのエアーズロック間の直行便の運航を開始。週3回、月・水・金のスケジュールで、ブリスベンとエアーズロックを3時間15分で結んでいる。
これまで、日本からエアーズロックへの空路はシドニーもしくはケアンズを経由していたが、この航路の開設により、ブリスベンを経由するルートでアクセスが可能となった。
このフライトを利用して、ウルル(エアーズロック)とクイーンズランド州のブリスベンとゴールドコーストを巡る旅を紹介していこう。
ブリスベンを散策
カンタス航空62便は、成田を19:30に出発し、ブリスベンへは翌日の5:40着となる。日本との時差は1時間と少ないので、時差ボケの心配がいらないのがオーストラリアのいいところだ。
クイーンズランド州の州都、ブリスベンは亜熱帯気候に属しており年間を通して過ごしやすい気候だ。中心地のシティは、古い建物と近代的なビルが調和する緑豊かな街だ。
シティを一望するなら、ブリスベン川の対岸の高台に位置するカンガルー・ポイントがおすすめだ。高さ20mの崖の上から眺めるシティはブリスベンを象徴する風景が拝める。崖下の川ぞいにはサイクリングロードや遊歩道があり、市民も散策を楽しんでいる。
ブリスベン川の南側に広がるサウス・バンクと呼ばれるエリアは、亜熱帯の植物が生い茂る公園があり、市民の憩いの場となっている。川沿いに建ち並ぶ近代的なビル群を眺めながら散策しよう。夜には、ビルがライトアップされ夜景を楽しむことができる。
ショッピングとグルメを満喫
ブリスベンでショッピングをするなら、ダウンタウンのクイーン・ストリート・モールへ出掛けてみよう。歩行者天国のショッピングストリートには、ショップやカフェなどが軒を連ねており、ウィンドショッピングが楽しめる。
また、通りにあるブリスベン観光案内所は元劇場で、こちらも観光名所となっている。
そして、中でもおすすめしたいのが「ヌーサチョコレートファクトリー」と「パーフェクトポーション」だ。共にクイーンズランド州を代表する人気のショップで、お土産にも喜ばれるだろう。
【Noosa Chocolate Factory】
【Perfect Potion】
ブリスベンには多くのレストランがあり、オーストラリアの食材を活かした様々な料理が楽しめる。海に近いブリスベンは海産物が豊富で、シーフードが楽しめるが、とくにオススメしたいのが「モートン・ベイ・バグ」というエビだ。ブリスベンに面したモートン湾に由来した名で、和名だと「ウチワエビモドキ」と呼ばれるセミエビの仲間。ロブスターのような味わいで、しかも値段はロブスターよりも安いので、ぜひ試してほしい。
今回は、宿泊したホテル「Wブリスベン」のレストラン「スリーブルーダックス」で味わった。
【W Brisbane】
住所:81 N Quay, Brisbane City QLD 4000
メルボルン、シドニーに続くオーストラリア第3の都市、ブリスベン。エアーズロックへの航路が開設されたことで、日本からこの街に立ち寄る旅行者も増えるだろう。ショッピングもグルメも楽しめるので、ぜひ旅行の計画に加えてみてはどうだろうか。
写真・文/石津祐介
カメラマン・ライター。旅行、アウトドア、野鳥、航空機などを中心に撮影、取材、執筆を行う。現在、埼玉県飯能市で田舎暮らし中。