「社長」はどんな学生時代を過ごしてきたのか? 学生のころから「社長」になりたかったのか?
全国の社長のカード付きポテトチップスをきっかけに、PRや採用、 ブランディングなどを支援するプラットフォーム 「社長チップス(http://shacho-chips.com/)」 を提供している株式会社ESSPRIDEが行った「社長の学生時代」に関する調査結果を紹介しよう。
1.調査の方法:インターネット調査(株式会社Shake hands by ESSPRIDE調べ)
2.調査対象者:全国の20~59歳で従業員数2名以上300名未満の経営者男女 100名
(男性:97名、女性:3名)
3.調査実施日:2018年11月13日(火)~11月15日(木)
Q. あなたの中学・高校時代にあてはまるものをお答えください。 (複数回答 n=100)
社長が中学・高校時代にどのような学生だったのかを調査した。
「学級委員長」19.0%、「部活動のキャプテン・部長」18.0%と学生時代からクラスや部活のリーダー的役割を担っていたとの回答がそれぞれ2割近く。一方で「問題児」だったとの回答も15.0%と、意外な結果が明らかに。
Q. あなたの中学生の時の通知表で、最も多くついていたものをお答えください。(単数回答 n=100)
社長の中学時代の成績はどうだったのか、通知表の点数で最も多くついていたものを聞いてみたところ、「5(最も良い)」が24.0%、「4」34.0%と半数以上の社長が平均以上だった。
最も回答割合が多かったのは「3(普通)」の35.0%で、現在企業のトップとして活躍している社長も、学生時代は成績優秀だった人ばかりではなく、成績は標準だったという人も多くいるようだ。
Q. あなたの中学・高校時代の部活動をお答えください。(複数回答 n=100)
社長の中学・高校時代の部活動1位は「野球部」19.0%。次いで2位が「サッカー部」14.0%、同率3位が「バスケットボール部」、「バレーボール部」、「テニス部・ソフトテニス部」11.0%と、TOP3は団体競技の球技が多くランクイン。文化部では同率8位に「軽音楽部」、「物理・化学・地学・生物部」4.0%が入っているが、全体として運動部出身の社長が多いことが判明。
Q. あなたがこれまでに経験したアルバイトをお答えください。(複数回答 n=100)また、あなたが経験したアルバイトのうち、社会人になってから最も役に立つと思う(人に薦めたい)アルバイトをお答えください。(単数回答 n=100)
【社会人になってから役立つと思う(人に薦めたい)理由】
<飲食店店員>
・接客業など人と接する仕事は、人間性の向上に役立つから。(49歳男性/京都府)
・サービス業を経験すると謙虚な気持ちになれるから。(43歳女性/埼玉県)
<建築・土木>
・キツイことをしておけば他は天国に見えるから。(55歳男性/東京都)
<塾講師・家庭教師>
・人に教えることの難しさを知ることができたから。(52歳男性/愛知県)
・人の心を推し量るという点で勉強になったから。(41歳女性/兵庫県)
<製造>
・日本の産業の根幹を支える作業だから。(55歳男性/埼玉県)
<軽作業>
・効率的に作業を進めることを覚えたから。(58歳男性/愛知県)
<イベントスタッフ>
・イベントスタッフは面白かったのでみんなに経験してほしいから。(54歳男性/京都府)
社長がこれまでに経験したアルバイト1位は「飲食店店員」29.0%。2位は「軽作業」28.0%、3位は「塾講師・家庭教師」25.0%。また経験したアルバイトの中で、社会人になってから役立つと思う、または人に薦めたいと思うアルバイトを聞いてみたところ、1位は「飲食店店員」16.0%で、その理由は、接客業を経験すると「人間性の向上に役立つ」「謙虚な気持ちになれる」ことが挙がっている。2位は「建築・土木」13.0%で、その理由は、現在の事業に直結しているという回答のほか、「キツイことをしておけば他は天国に見える」と若い時の辛く苦しい経験が将来役立つとの体験談が挙げられた。また3位の「塾講師・家庭教師」は自分より若い学生を相手にして、「教える」ことや「心を推し量る」ことの難しさを知ることができたことが理由として回答された。アルバイトでの経験や学んだことが、社会人になってからの仕事や現在の経営においても、役立ているという社長も多いようだ。
Q. あなたが「社長」になりたいと意識した時期をお答えください。(単数回答 n=100)
【「社長になりたい」と意識した理由・きっかけ】
<小学生になる前>
・父親に憧れていたから。 (55歳男性/滋賀県)
<小学校低学年・小学校高学年>
・跡継ぎだから。雰囲気で。(50歳男性/岐阜県)
<中学時代>
・家が貧しかったから。(51歳男性/山形県)
・一番になりたかったから。(55歳男性/沖縄県)
<高校時代>
・上下関係が嫌だったから。(47歳男性/北海道)
<大学・短大・専門学校時代>
・『貧乏父さん 金持ち父さん』を読んで会社員でいることのリスクを感じたから。(34歳男性/静岡県)
<就職活動の時>
・自由に自分の裁量で出来るから。(44歳男性/東京都)
<企業に就職してから>
・わがままな性格だから。(49歳男性/大阪府)
・若い時の社長がいい加減で、自分がやったらもっとうまくいくと思ったから。(56歳男性/神奈川県)
<社長になりたいと思ったことはない>
・父が亡くなって、父の後を継いだとき。(55歳男性/東京都)
・社長ではなくオーナーになりたいと思っていました。 社会人になって株式投資を始めて一番強いのは大株主であると分かったので。(41歳女性/埼玉県)
「社長になりたい」と意識した時期1位は「企業に就職してから」27.0%。企業勤めを経験し、やりたいことを実現するためには自分で経営するしかないという考えに至った人が多いようだ。
最も回答割合が多かったのは「社長になりたいと思ったことはない」。実家の事業を継いだ方が多く回答している。
親が社長だった人の場合「社長になりたい」と思うことがないか、小学生などの幼い時期に、将来自分が社長になることを意識するようだ。
幼少期から学生時代までに「社長になりたい」と意識していた人は58.0%となった。
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「俺も昔はワルでさ……」という人がたまにいるが、15%の社長がそうだったとはちょっと驚きである。また、社長とはいえ皆が学業優秀であった、というわけではないことに、少しホッとしたりもする。また、半数以上の人が幼少期から学生時代に社長になりたいと思っている。親の跡を継いでいる2代目社長もいるのだろうが、やはり、若いうちから社長を意識している人が多いのだろう。